リス族の女の子の試練

10月下旬、支援先の保育園園児100名余りを連れて動物園への遠足を企画しました。その園児たちには保護者も同行し、総勢130人ほどの大所帯がチェンダオからチェンマイ市内のその動物園にやって来ました。保護者達の参加は予想していなかったのですが、少数山岳民族やビルマからの難民の彼らは、自分たちも一度も行ったことがないから、と便乗してきたのでした。

お昼時になり、ふと横をみると年長組とおぼしき少女の顔に目が止まりました。右顔面の目の下あたりから首にかけて赤ワイン色の大きなあざがあります。よく見るとそれは首の後ろから背中にも広がっていました。特に顔面の部分は虫歯が腫れたような膨らみがあります。付き添いの祖母とおぼしき女性に聞くと、生まれつきのそのあざは斑点状に全身にも散らばっているとのことでした。

帰ってインターネットで調べてみると『単純性血管腫』という先天的な赤あざのようです。原因は真皮毛細血管の拡張による疾患で、治療法はレーザー光線や外科的な手術等があるようです。

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さらに保育園の先生に事情を聞くと、少女は山岳少数民族リス族で、父親は日雇いの賃仕事をしており、彼女は3人姉妹の真ん中で、姉妹の中では彼女だけに現れた症状ということでした。

親はもちろん生後すぐに病院に連れて行ったのですが、その治療に要する器械はバンコックにしかないとのことで、そのための交通費と治療費が捻出できず、6歳になるいままで何らの手も打てなかったそうです。

本人も自分は他の子供とは違うということが自覚され始め、最近では「お父さんはなんで何もしてくれないの」とか、テレビで美白クリームのコマーシャルを見て「あのクリームで治るの」とか聞いたりするそうです。

「何とかしてあげたい」という自然な気持の流れで家庭訪問をしたり、かかりつけの皮膚科の先生に聞いてみたりしました。その結果やはりあの家族では経済的に無理だということ、そして器械はバンコックにしかないということが確認できました。その上でとにかく一度バンコックに行き、治療プランやその経費の情報を得なければ話が始まらないという結論に達しました。

父親が付き添い、初回は保育園の先生も同行します。今週末の出発に合わせ、今日は寄付でいただいた洋服を届けに行ってきました。今日の彼女は心なしか明るい表情を見せてくれました。それは新しい洋服のせいばかりではなかったでしょう。

来週には今後の治療方針や詳しい情報を聞くことが出来るでしょう。それが私が手に負える内容で、この女の子が負ってしまった重荷を少しでも軽く出来るお手伝いが出来る範囲であればいいのですが。。
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by karihaha | 2012-11-24 03:50 | ブログ | Comments(0)
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