ビルマ人の品格

ニュージーランドからの友人がビルマ(ミャンマー)へ短期旅行のあと会う機会がありました。彼女に旅の印象を聞くと、かの国の人々のありように強い印象を持ったようです。「タイ人は人当たりが良くて楽しい。反面ビルマ人は人当たりが良くて品格がある」と言いました。言い得て妙だと思いました。

私ももう10年程前になりますが、1ヶ月あまりビルマを旅行し、それ以来かの国の動静を気にかけています。ここチェンマイでもビルマからの山岳少数民族や、被抑圧状態の部族が難民として国境を越え定住しており、それらの人々の支援が私の現在の活動のメインでもあります。まさしく、彼らが兼ね備えた品格がこれほどまでに私をひきつけているのです。

近年、長い間の軍事政権が民政に移行し、ようやくビルマにも『自由』の風が吹き始めたかのような感があります。タイを訪問したアウンサンスーチーさんは、タイに移住してきている300万人とも言われるビルマ人が全員国に帰れるように努力すると言いました。


でも、そのためにはまだまだ長いプロセスが必要でしょう。実際問題としてタイに移住してきた難民の大半が、エリート層も多く輩出しているビルマ族ではなく、山岳少数民族や被抑圧者の部族だからです。彼らには独自の言語と文化があり、現在もビルマ国内では数多くの内紛を抱えています。一方宗教対立もあります。現代版ユダヤ人迫害とも言われるイスラム教徒ロヒンガ族がその渦中にあります。バングラデシュと国境を接するアラカン州の仏教徒との抗争は、彼らロヒンガ族を迫害し、ビルマから追放しようとし、一方バングラデシュは受け入れを拒否しているというのが現状です。

これらの事実を知ったときは内心、「ビルマ人よ、お前もか!」と思いました。痛みを知っている筈の人々だからこそ、加害者のような行動に出ることを信じられないでいるのです。


「人当たりがよくて品格がある」と思っている人々に別のどのような一面があるのか。そして彼らが今後どのようにこの問題を解決していくのか。まだまだ今後の展開を注視していかねばならないと思っています。
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by karihaha | 2012-12-02 18:38 | ブログ | Comments(0)
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