出会い

チェンダオ病院の理学療法士のお二人にお願いして、身体障がい者の方々の家庭看護に同行しました。病院でのセラピーは行われているのですが、遠方で来れない人達のために定期的に出張看護をしているのです。今回は病院からほど近いお宅2軒と、ビルマの国境に近い村を訪問しました。

一人目は1歳3ヶ月の男児。 脳性マヒでまだ首もすわっていません。タイヤイ族の母親とタイ人の父親。それと祖父母と娘さんの5人家族で家族の年収は年10万バーツ(30万円)とか。いままでも何度も入退院を繰り返しています。

二人目は11歳の少女。小頭症。野菜カゴを編む内職をして生計を営む祖母がずっと面倒をみています。 両親とも行方不明というのはテンモーと似た境遇です。

そして三人目はやはり脳性マヒの7歳の少年。 中華系の移民で、両親を含めタイ国籍はありません。少年の医療費は幸いなことに『皇女さまのプロジェクト』の特別な計らいで無償ですが、障がい者や65歳以上の高齢者にある、月500バーツ(1,500円)の給付金の権利はありません。7歳にして体重も10kg未満。身体中の筋肉が膠着していますが、病院にセラピーに連れていこうにも、交通費の負担に耐えられないと。

母親が妊娠3ヶ月のころにサソリに噛まれたのが原因と、村の古老は言っているそうですが、いずれにしろ、年収10万バーツに満たない家計で、小学生と幼稚園の娘を家計を抱えながらの障がい者看護に母親の苦悩がみてとれました。

日本のそれも完璧とは言えませんが、タイの身体障がい者への社会福祉はまだまだの域を出ません。施設、教育機関が全くと言っていいほど整っていないのです。 彼らはおのずと家族の大きな愛と犠牲に頼らざるを得ません。一方、特に貧困家庭はその負担に耐えられず、何とか手放す方法はないか、と理学療法士に相談をもちかける親族があとを絶たないそうです。しかし幸いなことに、今日出会った3人の子どもの家族は何としてでも面倒を見続けると言っているとか。

私もテンモーを始めとして、たとえ小さな支えでもと、この10年間動いてきました。ここで出会ったのも何かの縁です。これからは最低でも月一回は理学療法士に同行して、家族を支える活動をしようと思っています。
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by karihaha | 2013-06-20 18:14 | ブログ | Comments(0)
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