コミュニティ

タイの学校の多くが、『オオム・サップ』と呼ばれる制度を取り入れています。

生徒たちが毎日持ってくるポケットマネー、つまり昼食を買ったりお菓子を買ったりするために保護者が与えるお金の一部、あるいは残りを学校の自分名義の口座に預け入れるのです。普通は貯まった金額は学年末に一括返金されます。

これは強制力のある制度ではありませんが、生徒には倹約の精神を、そして保護者にとっては毎年必然的にやってくる、新学年あるいは進学の経費をコツコツと準備するのに役立つと言う意味ではなかなか良い制度だと思います。が、毎日毎日1バーツ(3円)の単位まで記録しなければいけない先生は本当に大変ですが。。


支援先の保育園2箇所でも同じような制度を取り入れているようです。でもその対象は年長さんだけです。 来るべき小学校入学の際の費用負担の準備のためですが、保育園の場合は、貯金箱を使い、毎日貯められる額を保育園の貯金箱に入れる方法を取っています。 この方法では現在の総額は定かではありませんが、随分と手間は省けるでしょう。

この内一箇所、丘の上のリス族の村にある保育園で事件が起きました。貯金箱が全て盗まれてしまったのです。 

すぐに警官が呼ばれ、村人が召集されました。取調べをするまでもなく、‘犯人’は村の小学3・4年生だと分かっていたそうです。子どもの仕業ということで、警官はここで身を引き、その始末は先生と村長に委ねられました。 お金を貯めていた保護者に聞いた結果分かった被害総額はおよそ1,700バーツとのこと。
 
最初から‘犯人’が推定できているにも関わらず、警官を呼び出す等の対処法は一見ドラスティックと捉えられるかもしれませんが、先生の立場からは致し方のない方法だったと思います。

というのは、この保育園と先生は村民にとって保育園の枠には収まらない存在だからです。先生自身は生粋のタイ人ですが、リス族のコミュニティーにとけこみ、地域振興に尽くしているからです。お正月、クリスマス、遠足。どんな保育園行事でも保護者に声をかけ、その度に『洩れなくついてくる保護者』。いやその範囲にとどまらず、村人全員が参加というのが常です。

そんな努力をしているからこそ、盗難というような事態はコミュニティー全体の問題として取り上げたのでしょう。今回も村人全体で今後の子どもへの接し方や再犯防止の対策が話しあわれたそうです。

昔日本にもあったという、『恐い近所のご隠居さん、おばさんたち』がしつけをする、という環境がまだここにはあります。
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by karihaha | 2013-07-12 21:14 | ブログ | Comments(0)
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