再犯

前職勤務中に出会ったNamuu, 母親が薬物売買で捕まり財団で預かることになった少女です。当時は小学校1年生で、母親を恋しがってなかなか新しい環境に慣れず、周りで遊ぶ友達から離れ一人でいることの多い子どもでした。

幸いなことに母親の刑期は2年と短く、その上恩赦もつき1年半で出所する運びとなりました。 母親がまず仕事を見つけ、働き始めた時点でNamuuを帰すことにしました。彼女の精神状態を慮っての決定でした。

複雑な家庭環境の母親には出所後頼るべき身寄りもなく、寮暮らしの新しい生活がスムーズに行くようにと、生活用品や衣類を財団の有志が寄付しての一からの再スタートが始まりました。



最近なぜかNamuuのことを思い出すことが多くなり、意を決して彼女が転校した学校に訪ねていくことにしました。 Namuuは、母親はどうしているのだろう。3年前に出所した母親は真面目に以前の職場で働いているのだろうか。

訪ねて行った学校には案の定(?)彼女の姿のはありませんでした。 先生によると母親は随分年上の人と再婚し、結局その結婚生活も長続きせず、転校していったと言うのです。そこはチェンマイから2時間ほどのムス族の集落で、亡くなった祖母が再婚し住んでいた場所であり、5年前私たちがNamuuを引き取りに行った場所でもあります。

このムス族の村は薬物中毒・売買に汚染されていることで有名で、逮捕後の母親が「人生をあやまった。2度とあの村には戻らない」と言っていた場所です。


不安に駆られて村に行ってみることにしましました。まず転校したという学校に行きNamuuの名前を出すと、応対してくれた先生が怪訝な顔をするのを見て、ああもうこの学校にもいないのだと分かりました。

それでも、では次の転校先はどこかを調べてもらおうと教員室で待っていると、資料を探したが、その情報が全くないと先生が戻ってきました。 「母親が刑務所に入って、おじが迎えに来た。この学校にいたのは1学期にも満たないごく短期間だった」と最後は言い訳がましく言った先生。



母親はまた罪を犯したのです。半ば予想していたとは言え、失望と、一度手を染めた薬物からの更生への手ごわさを痛感させられました。

おじのところにいるならば隣県のチェンライです。財団での資料をもとに3度目の正直になることを祈って、近々訪ねて行こうと思っています。


折角再スタートした母親との生活は束の間で終わり、Namuuはあれほど好きだったは人にまた置き去りにされてしまいました。幼かった時のNamuuの姿がしきりに思い出されます。


今度はどのくらい離れ離れにならなければいけないのやら。。 親と一緒に暮らさせてあげようという私達の判断は間違っていたのだろうか。。
[PR]
by karihaha | 2013-08-01 23:43 | ブログ | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。



<< Pat 2013年のいまも。。 >>