家庭訪問

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チェンマイ市内にはビルマの一民族、タイヤイ族のお寺が2箇所あります。その一つには初等教育(幼稚園・小学校課程)を学べるタイヤイ族のための学校もあります。 まさしく『寺子屋』とも言えるこの学校に、前記事で書いた少女”S”が通っています。

先週末彼女と家族に会うために家庭訪問をしました。夜のバイトをしながらも、幸いなことにまだ学校には通っていて、授業が終わったあと夕方5時から夜11時まである飲食店で働いているのです。一歳違いの妹も同じく小学校6年過程ですが、二人とも同じクラス、同じ職場です。

もう一人別の小学校に通う12歳の妹がおり、その子も小学校6年生。つまり姉妹3人が小学校6年生です。そして9歳と5ヶ月の弟。彼女は総勢5人の兄弟・姉妹の長女です。

あと半年ほどで卒業する小学過程の、'その後‘について話し合いました。私としては勿論進学して欲しいのですが、彼女はそれを断念する方向で半ば決意していました。

彼女がその理由を理路整然と説明しました;
1.病弱な母親が負った入院・手術費7万バーツの借金返済
2.12歳の妹を中学進学させるための費用
3.生活費、特に月5千バーツの借家の家賃負担が重い
4.不法労働で現在留置中のおじ、おばの保釈費8万バーツの工面

このような環境でSと妹が稼ぐ月1万バーツは家族にとって大事な収入源だというのは容易に想像がつきます。 しかし、見せてもらった身分証明書ではタイでの滞在は期限を切って許されてはいても、労働は許されていません。タイでは日本と同じく15歳以上の労働は許されていますが、タイヤイ族という身分上、労働許可証が必要です。そうでないと、万一検挙された場合未成年とは言えおじ・おばと同じ運命をたどります。その上その飲食店はカラオケ店がたちならぶ、チェンマイ市内でも悪名高い歓楽街の一つにあります。


私が普段支援しているのは、奨学金授与で進学を奨励することですが、Sの場合はそのような支援より逼迫する事情があるのが分かります。その上このような子どもたちは、たとえ進学しても同級生と大きく年が離れている上に、タイ人の学校に一人入っていくことに抵抗感を感じるようです。


16歳でちゃんと自分をもち意見も言え、成績優秀な彼女が小学校過程で勉学を断念するのは本当に残念ですが、いさぎよく運命を受け入れているSの気持を尊重し、その上で私たちが何が出来るかを考えていこうと思っています。
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by karihaha | 2013-08-27 17:36 | ブログ | Comments(0)
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