母親、三者三様 (1)

最近とみに頻繁に会う機会のある母親3人。三者三様の印象を持っています。三人に共通しているのは本来は協力して家庭を築くべき夫が不在ということです。一人は死別、一人は行方不明、そしてもう一人は保護者責任を全うしきれていないのが実情です。

残念ながらそのようなケースはここタイ社会では全く珍しいことではありません。おのずと私が会ったり、話したりするのは母親に限られるため、このブログでの母親への表現が非難めいて聞こえる嫌いがあるかもしれませんが、その実『影』に隠れた父親への不信感・絶望感は根強いものがあります。


Booの父親はHIV感染の末亡くなりました。先週になりますが母親に会いに再び村を訪れました。彼女とはおよそ3年ぶりの再会になります。Booの末の妹Buaの通う小学校へ寄り、奨学金を預けてきたと言うと、心底嬉しそうな顔をしました。彼女は体調不良をおして今も家の近所の観光客向けの喫茶店で働いて月四千バーツ(1万2千円)の収入を得ています。すべて学齢期の娘3人との生活にはとても足りない額ですが、これがないと生命線が断たれます。 

彼女自身も養護施設で育ち、国籍もないため医療費は実費負担で、月一度の通院時に払う6百バーツの薬代が重くのしかかっています。医者から手術を勧められていますが、その費用の数万バーツが捻出できないため、この先どのぐらい生きられるのかという不安感と戦っている毎日です。

ですから支援をしてBooの学業継続をさせることを切り出すのは少し躊躇いがありました。学費負担が重いのは勿論ですが、母親はBooの収入を頼りにしているのでは、という危惧があったからです。

でも「出来るだけの学歴をつけておけば、将来が開ける」という私の言葉に即座に同意してくれました。「自分は全く教育を受けず、満足に字も書けない。その分子どもにはちゃんと勉強して欲しい」と。


娘3人にとっては大事な、世界でたった一人の母親です。彼女の病気がどのようなものなのか。次の検診に同行してその辺の事情を探ってみようと思っています。
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by karihaha | 2013-09-21 22:40 | ブログ | Comments(0)
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