Buu、回復?

Buuの入院生活も一ヶ月になろうとしています1ヶ月前に栄養失調と診断されたあとICU治療の後、チェンダオ病院に再移送されたのは緩和ケアのためでした。医師がその結論にいたった過程には積極的治療をしても思うような成果が期待できない、という大前提があると説明されました。しかし暗黙の了解をさせる他の要因があるのも否定できません。重度身体障がい者、タイ国籍を所持しない、家庭環境(経済的、家族環境)。すべてネガティブに働いています。

Buuの入院が長引けば長引くほど家族の負担が重くのしかかっています。 特に付き添いを余儀なくされている母親の日雇い収入が入らないという現実です。Buuがまだ今より元気な頃はおぶってでも働きに出ていたのがいまは全く不可能なのです。

私も週に一度ぐらいはと見舞いに出かけます。行くたびに幾ばくかのお金を渡し、「しばらく看ているから」と母親を病室から解放してあげるようにしています。


先週は思い立ってBuuのためにだけチェンダオ郡に出かけました。チェンマイからチェンダオへはバスで往復四時間かかります。普段はその付近にある支援先の保育園や奨学生等、用事を何件かまとめてこなすようにしているため、Buuに会いにいくのはいつも『ついで』だったのです。

Buuは随分回復したように見えました。病室に入り、声を掛けると驚いたことに元気なときのいつもの笑顔。大きく口をあけ何度も何度も笑ってくれます。そのたびにやせすぎている顔がしわしわになります。母親が部屋を出て行っている間もずっとご機嫌さんです。私の鉄板子守唄『迷子の迷子の子猫ちゃん』を唄いだすと、期待通り目をしばしばさせます。二人っきりの静かな時間を過ごすあいだに、初めて心から「良かったー」と思えました。

1ヶ月前のあの姿を見てすぐにアクションを起こしたことに、後から後から色々な『大人の事情』が巻き起こり、迷いに似た気持になったこともあります。現に父親は何度言ってもこの一ヶ月間に病院に来たのは一度きりです。あと2人の子どもは毎日のように病院に来て、寝泊りしているようです。

でもBuuは緩和ケアとは言え、治療を受け、あのとき膠着した身体を苦しそうに反らせて泣いていた姿から、これほどまでに穏やかな時間を過ごせるようになったのです。『命の価値』などと大仰なことを言うつもりはありませんが、Buuのそのような姿は「やっぱり私は間違った方向には行っていない」と励ましてくれているのだ、と思わせてくれます。
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by karihaha | 2013-10-08 01:01 | ブログ | Comments(0)
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