今日も蒸し暑い一日だった。
日曜日の今日は面会者の数も多く、病院の芝生の上で、ござを広げての食事風景が目につく。
ビクタージュニアのお隣のベッドは入院して程ない5才の女児が占めているが、両親が付きっ切りの看病をしているのを始め、面会時間ごとに5人以上の親族とおぼしき人々が訪れ、ベッドを取り囲む。
看護師詰め所の前のその一角の合計10台のベッドのうち、親がいない、あるいは付き添いがない患者は5人。女児と‘私の子どもたち’との対照が際立つ。
今日はビクタージュニア退院の日。9ヶ月という年齢に体重4kgあまりという状況。それにも増して悲しく、悔しいのは、今回の入院の原因となった呼吸停止状態で、脳障害を引き起こしてしまったこと。
Vホームの移動用の車に、酸素ボンベさえあれば…
小児科の看護師が数人、簡易ボンベの購入を勧めたが、果たされていなかった最中に起こった人災ともいうべき‘事故’。
その帰結をもろにかぶってしまい、赤ちゃんがえりをしてしまったかのようなビクタージュニアは、迎えのVホームの職員に軽々と抱かれて帰っていった。
午後2時ごろ、アームの母親が現れた。事前に何の連絡もなしに。
不思議な人だとつくづく思う。アームが必ず病院にいると思うその発想が。そしていままでの経緯を思い出しても…
夕刻、テンのおじとおば、おじの母親、そしてテンのいとこ2人が見舞いに来た。かわるがわる抱き上げ、頬ずりし。
反射的にジョムトンのセームを思い出す。もう4日ほど行っていない。明日は行ってこねば。