落成式

寒かった冬が終わったと思ったら、ここチェンマイでは本格的な夏の到来を感じる日々が続いています。連日30度をゆうに越えるカラカラ天気の中、支援先の保育園の新園舎の落成式が行われました。
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とは言っても完成度はまだ50%で、やっと1棟目とトイレ棟が形になったという段階ですが、なにせ間借り先のお寺に引越しをせかされている中、とにかく出来たところから使っていこうということになっています。


そのお寺はいま、敷地にはそぐわない巨大な仏舎利塔を建設中で、園児の遊び場がどんどん侵食されて行っています。仏舎利塔完成のあかつきには園舎をお寺の施設の一部として使用したいとの通達があったのは一昨年の暮れでした。

山岳民族やビルマ難民の子弟が大多数ということで、普段からこの保育園は同じ地域のタイ人子弟が多い保育園に較べると、何かと差別を受けがちですが、今回の事態になっても郡からの支援は全くなく、すべて寄付でまかなわれたのです。

もし万一移転先が決まらなければ、保育園の閉鎖ということも考えられました。そうすると園児たちは7kmほど離れた別の保育園に通園を余儀なくされます。交通機関のない村での足はオートバイですが、貧しさゆえにそれも買えず、大半が徒歩で送り迎えしている父兄にはその距離は遠すぎます。

そこで私も協力して外務省の『草の根無償資金協力』を申請したのですが、それも下りないと連絡があったのは去年の四月、それからはヌット先生を始め、先生方の尽力で何グループもの学生のスタディツアーを招待した作業、そして寄付で一歩一歩プロジェクトが形になってきたのです。

そんな無償の作業と寄付だけに頼った計画でしたが、教室用の一棟目とトイレ棟はすでに完成し、2棟目の教室棟は建設中、そして今月来てくれる大学生のスタディーツアーが台所・食堂棟に取り掛かってくれるはずです。
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お坊さんを呼んでのこの日の落成式には大勢の村人たちが参集してくれました。でも役場の職員の姿がなかったのが、このプロジェクトを取り巻く環境を象徴しているのだと感じさせます。

読経のあとに続くお坊さんへのお布施の際、村長やヌット先生を差し置いて突然私が呼ばれ、要領の分からぬまま務めましたが、あとで落ち着いて考えてみると、「その役目はヌット先生が一番ふさわしかったのに」と後悔しきりです。でもこれも先生の配慮だったのでしょう。


何はともあれこれで子供たちの居場所が確保できました。先生の「子どもと父兄のため」という変わらぬ情熱のおかげで。
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by karihaha | 2014-03-02 19:58 | ブログ | Comments(0)
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