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得度

奨学生の一人、中学2年生の父親が急逝したという連絡が入ったのは週明けの月曜日のこと。

長い間心臓病を患い、近年は入退院を繰り返していました。でも最近会ったときは処方薬が変わって、驚くほど身体が楽になったと言っていたのに。


通夜にかけつけてみると、葬儀は土曜日に行われると聞きました。 葬儀まで随分間が開きますが、これはタイでは珍しいことではありません。特に木曜日が月齢を元にした仏日に重なるため、忌事は避けなければいけないこともあります。

家族の収入は父母が週末の歩行者天国で骨董品を売るのに頼るのみで、いくらタイ式とは言えお葬式の費用はどうするのだろうと言うのが心配の種でした。 しかし張り出されてあった紙を見ると、毎日お通夜の主催者の名前が違っています。タイではこのように個人、あるいは団体がお通夜の費用をタンブン(寄進)する方法が取られることもあります。

Dewの父親の場合は、親戚の他には、彼の通っていた小学校や現在通学中の中学校がそれぞれ一夜ずつタンブンしていました。 彼はどの学年でも常に学校対抗や行事の代表に選ばれていましたから、先生方の思い入れも深いのでしょう。
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葬儀の日にはDewはこちらの習慣に則り、お坊さんの姿になっていました。親や親戚が亡くなれば、長男や一家の男の子が得度するのがならわしです。 とは言ってもこの姿は2・3日のことで、本格的に仏門の勉強をするわけではありません。これも普通のことですが、Dewの友達も一緒に得度してくれていました。

彼はまだ12歳。 可愛いと言ってもいいぐらいのお坊さん姿だからこそ、そんなに早くに父を亡くしたことが哀れでなりません。
by karihaha | 2014-06-09 01:02 | ブログ | Comments(0)
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