Wat Papaoと日本の草の根無償資金

今年のノーベル物理学賞を受賞された日本人3名の授賞式をライブで見ました。全受賞者の一番最初に授与されたのは赤碕教授、続いて天野教授そして最後に中村教授。夜中にも関わらずその都度拍手をしてしまいました。 

少し前にはオスロで平和賞の授与式が行われていましたが、最年少受賞のマララさんと同時受賞した、インド人Kailash Satyarthi氏(カイラシュ・サティヤル)は児童労働問題に30年以上取り組んでいる活動家です。


それに関連して書いてみたくなったのは、私も細々ながらChild Labor(児童労働)問題に関心をもっている一人だからです。


ここタイでもその問題は現存しています。 現在身を置く北タイはミャンマーのシャン州と国境を接しているため、圧倒的にタイヤイ族(シャン州の民族)の移民が多く、特に最近移り住んできた親たちは子弟の教育よりは、日銭を稼げる年齢になるやいなや働かせるという風潮がいまもまかり通っています。 

例えば支援しているチェンダオ郡の小学校では学年が上がるごとに生徒数が減り、6年生まで履修する生徒も、中学進学するのはタイ人や山岳少数民族の一部に限られ、タイヤイ族の生徒たちは一様に働き始めるようです。 
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そんな風潮の中、最近明るい話題に接しました。チェンマイ市内にWat Papaoという小学校があるのですが、ここはタイヤイ族の子弟が100%という構成です。 生徒たちは市内だけではなく、周辺の工事現場で働く親たちの現場からトラックを改造したソンテウで通ってきます。そうすると交通費だけでもバカにならないし、もっと便利な近辺にある公立小学校に通うことも可能なのですが、言葉や年齢を理由にわざわざこの学校に通ってきます。 親や子供たちにとっても同胞の中に居る方がいいのでしょう。


初めてこの学校を知り支援を始めたのは7年ほど前でした。その当時は開校されて間もなくということもあり、がらんとした部屋に申し訳ていどに古い椅子や机があるという程度でした。そしてここでも高学年の生徒は低学年の3分の一かそれ以下という現状で、それならとタイの公立中学に進学を勧めても、家庭の事情の他に慣れ親しんだコミュニティーからでるのを嫌う風潮でなかなか結果がでませんでした。

しかし最近になってこの学校にも日本の『草の根無償資金』が授与され、3階建ての新校舎が完成したとの報に接しました。 私の在職中も校舎の寄付を依頼されたのですが、額が大きすぎることで、「とても、とても」と断わざるを得ない状態でした。 でもやっと校舎が出来たということで、中学まで年度を広げることが出来るのです。 タイの義務教育は中学3年生ですから、小学課程履修のみと義務教育修了では大きな差があります。

この新校舎の寄付は親や子の心理的な問題(コミュニティーを出るのを躊躇う)を解決し、勉強を続ける機会を提供するという大きな役割を担っています。


このお寺には10年以上前に同じ草の根資金で別の校舎が寄付された経緯がありますが、私が支援をスタートしたときは、全く手入れがされておらず、その目的とは違うお坊さんの宿舎になっていました。

今回の寄付はちゃんとその目的を果たし、子供たちの教育に貢献するよう願って止みません。
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by karihaha | 2014-12-14 15:45 | ブログ | Comments(0)
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