支援

奨学生の一人に高校2年生の少女がいます。 彼女にはもう3年以上前から支援を続けていました。

年老いた祖父、知的障がいのある母との3人家族を、これも支援先の保育園の先生のご近所さんということで知り合ったのは彼女がまだ中学2年のときでした。その家庭環境は支援をしてあげざるを得ないと思わせるに充分なほどの困窮状態であるのは、家庭訪問をしてすぐ分かりました。その後は奨学金の他、訪問時には家族への食料品や衣類を渡していました。


行くのはいつもチェンマイへの帰りのバスに間に合うような時間帯なので、学校からの帰りが遅い奨学生本人に会う機会がなかなかなく、前回の訪問も祖父と母親に会えれば、といつも車で送ってくれる保育園の先生に告げると、先生から驚くべき話を耳にしました。

その少女が自宅のある土地の半分を、祖父に無断で売り渡したというのです。買主は同じ学校に通う村の住人の一家らしいのですが、知的障がい者の母親を帯同して契約を済ませたらしのです。 しかし母親は何が行われているのか理解できなかったのは明らかです。

300平米ほどの土地を5万バーツ(20万円弱)で売り渡したそうです。この金額はいくら田舎とは言え格安です。先生はまさに叩き売りと言います。

さてそのお金を何に使ったのかと言えば、同級生と車をチャーターして、バンコックに韓国人スターのコンサートを見に行ったとか。その総額3万バーツ(12万円)。その使い道はさておいても、何とも大胆なことをしたものです。私も聞いた当初は開いた口がふさがらないという形容がピッタリくる心もちになりました。

いったい彼女はどうしてしまったのでしょう。幼いころから全てに我慢に我慢を重ねなければいけない生活環境であったのは想像にかたくないのですが、それにも関わらず素直で真っ直ぐに育つよう、先生も影になり日向になり一家を支えて来られたのです。そのかいあって素直で純朴に見える彼女に、私も何か手伝えればと思わせられたのが支援の始まりでした。

私以上にショックを受けているのは先生で、すでに「もう支援をしないから残りの2万バーツを学費にしなさい」と言い渡したそうです。その判断は異存がないのですが、さて、祖父や母親のことを思うとそれだけでこの件を終わらせてしまっていいのか、と悩むところです。

本人には自覚がないでしょうが、この『若気のいたり』としか言えない行為で、支援のむつかしさを又も思いしらされています。
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by karihaha | 2015-03-01 02:50 | ブログ | Comments(0)
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