それぞれの進路

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Ahtit
Ahtitもあの闘鶏用の鶏の『お父さん』として働きだして早いものでもう3ヶ月になるそうです。
前回の一時帰国から帰ってからは彼に連絡しなければなー、と思っていたところタイミング良く電話がありました。

まず一番に心配なのはちゃんと仕事を続けているのかどうかということです。また泣きながら「もう辞めたい」と言ってくるのではないかということが常に頭にあります。しかし今回の電話は今月末から2週間ほど休みをもらって家に帰るというものでした。その期間中彼の実家のあるラフ族の村では新米を食べる儀式が次々と行われるそうです。

養鶏場では1人で鶏の面倒をみているため、一日も休みがないとは言え、働きだして3ヶ月足らずで2週間も休みを取るのはさすがにダメだろうと、「まず経営者に休みを取りたいが、何日間休ませてもらえますか」と聞きなさいとアドバイスしました。純粋ではあっても、まだまだ世間知らずの彼にはそんな助言をすることも大事なことだと思っています。

結局1週間の休みが下りたそうで、彼の職場から実家へのバスの乗り継ぎ地点である、私の住まいからも近いバス停で待ち合わせすることになりました。

聞いてみると月給は3千バーツ(1万円)で、その他には売れたときは僅かながらコミッションが入るそうです。その他に寮や食事は供給してもらっています。タイの最低賃金が一日300バーツということを思えばお給料が少なすぎる気がしないでもありませんが、彼自身が楽しんで働けるのならよしとしなければ。


見ると何やら大きなビニール袋を持っています。中身は実家へのおみやげなのでしょう。「お母さんにお金も上げないとね」と言うと、「分かっている」と答える彼は、昔から本当に母親が大好きな孝行息子です。

学習障がいのために学業を途中で投げ出しましたが、今回会ったときは、ちゃんと自分の足で歩き出したんだ、と思わせてくれたAhtitでした。
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Taew
中学2年時に出会った彼女を支援して4年あまり、彼女も来年はいよいよ大学生です。大学への編入試験ももう間もなく始まります。

彼女の進路については何度か話し合ってはいたのですが、ここに来ての一番の問題は経済的なことでした。ビルマの難民として移り住んできた彼女の母親は二人の娘をタイで生みましたが、タイ国籍を取得することなくいまに至っています。

タイで生まれて18年、当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、いまだにタイ人が普通に与えられる権利、つまり健康保険はおろか、通行の自由(郡と郡や県と県を往来する権利)も制限されています。

このような人々は普通、本人の意思というよりは親のニーズに合わせて、早い者であれば小学校卒業をまたずに働きはじめることも稀ではありません。ですからTaewが大学の門を叩こうとしていることなどは、本当に異例中の異例です。ですから尚更何とかしてあげたいと思い続けていました。

しかしTaewには大学進学の際にタイ人であれば一般的に授与される返還義務のある奨学金を借りる道は閉ざされています。このことがそのような立場の学生たちの進学率を極端に低くする要因にもなっているようです。このように私の奨学生の中では経済的に一番難問題を抱える彼女です。つまり他の奨学生たちは皆タイ国籍があるので、上記の奨学金を借りる資格があるのです。結果的に授業料と小額(月2千バーツ)の生活費相当の奨学金が借りられる、ということは、学業と最低限の生活は保証されているということです。

そのような事情ではTaewを大学に行かせてやりたいのは山々だけど、私の手に負えないかもしれないと思っていました。


そんな中、こちらで知り合った日本人の方から「誰か支援をしてもいいので紹介して下さい」という話が飛びこんで来ました。経費の一部でも支援をして下さったら、と一も二もなくTaewを紹介することにしました。

結果的にはTaewにとってはまさしく「足長おじさん」が出現することになったのです。オファーしていただいた内容は彼女が4年間の学業を全うするだけではなく、いま放課後、生活のためにしている日本食店でのウエイトレスのアルバイトを中断できるものです。近づく入試の準備が出来るようにという配慮です。目出度く大学を卒業すれば、タイ国籍取得の道も大幅に広がります。

今回のことはいままでのタイ国籍がないということでのさまざまな不便や障害にも関わらず、まじめに勉強を続けていた結果と言えば言えるのですが、いまは『ラッキーガール』が一番ピッタリする形容のような気がします。


さあ、あとは同じく来年には大学生になるBooと中学入試を迎える双子のPraeとPloyの進路です。彼女たちはどうするのかなー?
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by karihaha | 2015-09-28 17:05 | ブログ | Comments(0)
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