Tさんへ

あっという間に2015年も終わりを告げようとする時期になってしまいました。 Tさんはきょうは沖縄にいらっしゃるのでしょうか?

私はと言えば、相変わらずの日々です。変わったことと言えば先日バンコックでの所用があった帰りに、フト思いついて14年前の9月11日という忘れられないあの日から8ヶ月間ボランティアをしたエイズホスピスに行ってみたことでしょうか。 実に13年半ぶりの再訪です。短い時間でしたが、その年月を振り返る実り多い時間を持てました。

いまは抗HIV薬が無料で配布されるタイで、いまも存在するあのような施設。155人もの人々がHIV感染者ということを前提に、生活苦からの救済を求めて救いをもとめる者、それを「売り」に寄付を募る者。そんなことは百も承知の上(多分)で弱者に寄り添おうとするボランティアたち。

13年前に経験したことが基本的には何も変わっていませんでした。


ただ私はと言えば、たった一人いたスイス人ボランティアがされていることを見て、当時は自分も平気とはいえないまでもこなしていた日常業務を「引いた」気持で見つめていたのも事実です。

チェンマイへの帰りの夜行バスの中で、「もう一度あんなことが出来る?」と自問自答し、その問いはいまも続いています。しかしあの日から2週間。「出来る」という思いが確信になりつつあります。


あのとき出会った病める人々が命の最期の輝き、ともしびを光らせるように見せてくれた明るさ、達観とも評することができる言動。『死』を恐れぬ兵士でもなんでもなく、普通に暮らしていた市井の一市民が業病に襲われた。そして彼らの最期のときにそれぞれの生き様を見せてくれた。


1人の人間として宝のようなすごい経験をさせていただいたと改めて思わせられた再訪でした。
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by karihaha | 2015-11-16 23:36 | ブログ | Comments(0)
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