新年度、新奨学生

明日からは大学を除く小・中・高校の2016年度新学期が始まります。

今年度の奨学生20数名の内、従来から引き続き支援している生徒たちからは中学1年4人、高校1年1人そして大学1年1人が目出度く進級します。

とは言っても中には小・中一貫校や、中・高一貫校で学んでいた生徒が同じ学校に進級するケースもあり、どきどきしながら入学試験の結果を待ったのは中学1年生の双子、そして大学1年になった、両親がミャンマーの少数民族タイヤイ族出身でまだ国籍がない女学生だけです。

特に気にかかるのは大学1年になるTです。大学はASEAN統合の影響で、8月15日前後からが新学期なのですが、前述したように彼女にはタイ国籍はありませんが、大学を目出度く卒業したら国籍取得へのチャレンジという大きな可能性が待っています。つまり高学歴になればなるほど国籍取得の可能性が広がるのです。本当に頑張って欲しい、と心からエールを送っています。
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さて、今年度新たに受け入れた奨学生の中には「予定外だよー」という生徒たちもいます。まさしく話の経緯から「やむにやまれず」というケースです。

と言いますのは、何回か登場しているチェンダオのS生徒寮。いままでの主な支援は井戸の水くみ揚げポンプや寮生のための米そして寮の電気代そして1人の寮生への奨学金ですが、これだけでも継続するとなるとちょっとした金額になります。、

それが何故あと2人の女性徒への奨学金も、ということになったかと言うと、とにもかくにもS生徒寮のナイナイづくしが原因です。 旧年度中は8人の生徒だったのが、私が奨学金支援を決定した1人が実家に帰り、Sさんも少しは楽になるかと思っていたのに、また5人の生徒を受け入れたというのです。

そこでSさんの寮生選択基準を知りたく、先週始め、チェンマイから北へ90kmほどの郡へ5人中の1人の女性徒を迎えにいくのに同行させてもらいました。
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行ってみると家の様子や家族状況からも受け入れるのにやぶさかではなかったかもという印象を持ちました。その彼女は今年中学3年生ですが、8人兄弟の母は現在の夫が3番目で、その間に8人の子供を生み、上の男子たちは行方不明、姉は既婚そして継父からは疎まれるという状況です。

「そうか、それは仕方が無いな」と同行したYさんと納得した次第。

彼女を連れて寮に戻ると、3人の新寮生の男の子たちが父兄に連れられて來寮し、Sさんを待っていました。

「うん?」

寮の敷地には乗ってきた新品のピックアップトラックが止まっています。男の子や父兄の身なりも普通で特に困っているようには見えませんが?? でも残念ながら彼らの詳しい状況はまだ分からないので、何とも言えないのですが。。

そして5人目は今年中学1年に進級する女性徒です。彼女は政府系寄宿学校で学んでいるのですが、夏休み中はずっとS生徒寮にいたそうです。両親は服役中、唯一の身寄りの祖父は責任を取ろうとしない、学校ではいじめにあっていたということで、戻りたくないと言っているとか。

Sさんは他の生徒たちの費用は算段できたけど、この2人の女性徒の分で困っていると訴えてきます。

新しい学校への登録はもうあと1週間後に迫っています。内心では「気持ちは分かるけど、そんな経済状況で何んでひきうける?」というモヤモヤがあるので、急遽設定した2人の女性徒との面接でもきっと態度に出ていただろうなー。

生徒たちにしてみたらやっと安住の地が見つかったと思ったら、へんなおばちゃんが偉そうに(?)色々聞いてくるのでとまどったことでしょう。


面接後少し愚痴を言う私に、同行していたYさんは「そうは言ってもずるずると行ってしまうのでは?」とおっしゃるのですが、Sさんの人柄の良さは認めるし、「心意気や良し」という気持ちはあるけど、経済的な面では引き取った方がSさんだけではなく、生徒たちもしんどい思いをするのではと思うのですが。。


長引く旱魃でまたまた井戸が枯れてしまっています。 生徒と家族を入れて15人分の水を川から運んでくるのは大変だろうなー。
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by karihaha | 2016-05-15 18:25 | ブログ | Comments(0)
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