HIV いまも

先週から始まった2016年度新学期も1週間が過ぎました。 しかし金曜日は仏教関係の国民の祝日で、生徒・学生たちにとっては良い息抜き(?)になったでしょう。


さて、新学期が始まって早速ココ に書いたように、奨学生の1人Khwanの兄弟を新規奨学生にするために自宅を訪問しました。前回Khwanの奨学金関係で訪問した時に知った、この家庭の経済的困窮の一助になればと思ったからです。


Khwanの兄、Kaetがそう言った経緯で今年度から私の奨学生グループの一員となりました。その手続き以外にもう少し詳しい家庭状況を、と色々質問すると、祖父母以外の同居人はKhwan, Kaet,以外にあと3人の孫。そして孫の1人の父親とKaetとKhwanの父親の計9人ですが、兄弟の父親は現在2年の刑で服役中で、現在は8人がスラム街の一室に同居しています。
c0071527_132640.jpg

そして働き手はと言うと、祖父母と兄弟のいとこの父親のみで、服役中の兄弟の父親はHIV感染症状が重篤で働けず、16歳と20歳の男の孫も無職とか。その上、兄弟のいとこ(11歳)と20歳の孫には知的障がいがあり、20歳の孫はHIV感染者です。 

他人の目からは、祖父母にとっては「これでもか」という試練のように思えます。


前回会ったときに薬物中毒では?と勘ぐった青年はHIV感染者だったのです。やせ細った身体から、20歳という年齢よりは随分若く見えます。 

以前にエイズホスピスでボランティアをしていた経験から、『母子感染』かと祖母に聞いてみました。20歳という年齢の彼の出世時はまだまだ抗HIV薬など流通しておらず、いまのように妊娠が判明次第血液検査をするようなシステムもなく、私がボランティアをしていた寺では毎日のように患者が亡くなっていきました。

しかし祖母からは驚くべき話が飛び出したのです。彼の父母は感染者ではなく、恐らく注射針から感染したのだろうと。ゴミの中に混じっていた注射針を誤って刺してしまったのだと。もう1人のいとこも同じように針を刺してしまったが、酷く腫れただけで、大事には至らなかった。

それが事実であれば何という不運を背負ってしまったのでしょう。思わず痩せた彼の背中をなでさすってしまいました。いまは毎月50バーツ自己負担のジェネリック抗HIV薬(GPO-VIR)を朝・夕2回服用しているそうです。
c0071527_134544.jpg

つまりこの貧しく不運な家族にとっては孫の利発な兄弟2人が頼みの綱になります。スラム街とだからと言うわけではないのですが、決して良好とは言えない生活環境ですが、何とか素直に育って、将来は、まだまだ遠い先ですが祖父母を含み家族の支えになって欲しいと思います。そのためのには今後もこの家族を見守っていかねばと思っています。
[PR]
by karihaha | 2016-05-24 01:41 | ブログ | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。



<< 叩けよ、さらば開かれん HIV, >>