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タンブン(喜捨) その1

タンブン(喜捨) その1_c0071527_6651100.jpg  以前からテンのおばから、自宅でのタンブン(喜捨)に誘われていたが、確約をせぬまま当日の今日になってしまった。

 今朝も朝一番に電話があり、是非来てくれと誘われる。日本から友人が来ていることを口実に断ろうかと思っていたが、やっぱりテンに会えることが大きい。

 「今から行くけど、何のためのタンブンなのか」と今更ながら聞く始末。結果、先祖供養と分かった。

 いつも今日のお金にも事欠くようなことを言っているのに、またなぜそんなお金がかかることを? というのは他人の余計なお世話というものか?


 おばの家に着くと、ささやかながら宴席が設けられ、親戚がすでに宴もたけなわというところだった。今日は昼間から飲めや、歌えの大騒ぎをし、明日早朝にお寺に行き、タンブンというのがお決まりのコース。

 見ると参加者の大半が女性で、一人一人紹介されたその人たちは全員親戚だった。

 「父親の兄弟、母親の兄弟とその妻」、と紹介された人たちの間を回りながら思い出したのは、テンの入院中にこの内誰一人として見舞いに来なかったこと。タンブン(喜捨) その1_c0071527_674225.jpg

 「へー、こういう時は集まるんや」、と皮肉屋の私は思う。これも普段は親戚の悪口を聞かされているからでもある。

 でも、パーティの仕切りに、忙しく立ち働くおばは、傍目から見て決してイヤイヤしているようには見えない。いや、却って喜々としているようにさえ見える。

 「この人はホンマに純粋な人やな」


 幼い頃から家族を支えてきた姉御肌ゆえに、病弱な身体でいまも弟妹の尻拭いをさせられている。それでも、苦しい家計をやりくりして、『家族』のために法事をする。

 今日、タンブンをしようと思いたった本当の理由、それを後日ゆっくりと聞いてみたい気がする。
by karihaha | 2005-10-02 06:09 | ブログ | Comments(0)
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