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国王誕生日

 養護施設の代表、併設幼稚園の園長そして説明するには長すぎる、このブログではおさまりきらないもう一つのプロジェクトの責任者で働き続けたこの半年あまり。

 だれていました正直言って。。。

 緊張感はある程度は持続できる、その後は気力。ではその気力が精神的にも体力的にも尽きてきたときは? 

 そんなこのウン十年で初めて、いや何度か訪れた大きな山、「越えられネーよー、この年になっても」というような限界を感じていたこの数ヶ月。

 ゼロから始めた施設で。



 そこで今日、初めての入院患者、それも外科手術を受けることになってしまった子どもがでました。

 『国王誕生日』

 よりによって祝日のそんな人手の少ない日に。。。




 身体を折るようにして歩いている男の子をふとみかけました。

 「どうした?」

 「お腹が痛いっていっているんですけど。。。」

 答えたのは幼稚園の先生の一人。休日出勤組。

 「病院に連れて行って。今日は休みだから、登録病院があいていなかったら、実費でもいいから、S病院の緊急に」



 登録病院についていったスタッフからの電話。

 「6時間ぐらい様子をみたいって言っています。入院です。盲腸の疑いがあるって言われました」

 2時間後、再びスタッフからの電話。

 「N県立病院に転送されます。緊急手術だそうです」



 『古巣』



 かけつけた病棟で青白い顔で横たわっていたN。

 でも私の頭を占めていたのは、明日からのスタッフの配置。 そんなことが気になってあわただしく帰ってしまった。。。



 残ったスタッフからの電話。
 
 『手術は成功!』

 6才の彼がこらえた痛み。

 その痛みを、ポジティブにやわらげることができた。スタッフのおかげで。。。


 
 彼が、もし前のあの環境にいたら、、、 あの父親と。。。

 「お腹がいたいよー」

 そう訴えても、その訴えが届いたのか?



 「手術室から出て、笑顔を見せていますよ」

 その報告を聞いて久しぶりに(鬼の目に)涙。
by karihaha | 2006-12-06 03:28 | ブログ | Comments(0)
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