<   2008年 08月 ( 4 )   > この月の画像一覧

机と椅子

私のところにいる子どもたちのうち、25人は一日24時間『よろしゅう!』という子たちです。
その他には26人の「日帰り組」。この子たちは就学前の児童で、親たちが働いているあいだ面倒をみています。

さて、きょうも『よろしゅう組』のうち、小学校に通っている子たち17人が学校から帰ってきて日課の『きょうなにしたん?』ミーティングをしていました。その時一人の子どもが、

『持って行った寄付の袋を一枚づつ開けたあとで、先生が、「これはあなたたちの小遣いを入れる袋じゃなくて、保護者に協力してもらうためのものよ!」と言った』らしいです。


少しことの成り行きを説明すると、17人の子どもたちのうち10人は一つの学校へ、そしてあと7人は別の学校へ通っています。子どもたち個々の学力でベストと思って選んだ方法でした。

その10人組の学校が、この一年ぐらい新校舎の建設工事で子どもたちは‘掘っ立て小屋’教室での勉強を余儀なくされていました。そして、その工事もめでたく終わり、8月末には竣工式が執り行われることになりました。


そして8月初旬、子どもたちが学校からの通知を携えて帰ってきました。

『8月末には懸案の新校舎が完成します。つきましては保護者の皆々様のご協力をいただきたい事案がございます。なにぶん予算不足の関係で設備面で不備が生じそうな状況です。ゆえに、ご子息の勉強机をご寄付いただきたくお願い申し上げます。ご寄付いただいた机と椅子は署名の上、最終学年まで使わせていただきます。代金は1セットあたり600バーツ(2,000円)です。』

寄付をした机と椅子はもちろん学校の備品として次の世代に受け継がれていく。


わたしはスタッフに聞きました。

「寄付しなかったらどうなるの?」

「今までの古い机と椅子を使うことになる」との答え。

ピカピカの校舎に、ピカピカの机と椅子。その中でお古の机で我慢しなさいと言ったら子どもたちはどう感じるか? 子どもたちに不憫な想いをさせたくない、それでなくてもとやかく言われているかもしれない子たちなんだから。。。


600バーツと言えば大金です。あの学校に通う子どもたちの父兄の大半がおいそれと出せる額ではありません。

でも子ども可愛さで出してしまうんでしょうね、不憫な想いをさせたくない、借金してでも。。。

だからわたしも出しましたよ、大枚6,000バーツ。へたをするとこちらの大の大人一人分の月給を、普通だったら文部省管轄だった筈の費用を。


その上に回ってきたのが、前述の寄付袋です。

「これはあんたたちの通っている学校への志しだから貯めている小遣いから出したらいいよ」と言った上でのことです。


「先生、それあかんで根本的に!」
[PR]
by karihaha | 2008-08-21 22:47 | ブログ | Comments(0)

ナチュラルハイ

お盆ですねー。 というのはお気に入りのブログ訪問をしていて気がつきました。

道路がすいていて、帰省ラッシュでというニュースを聞きながら、一日中お線香がたかれていた家でスイカを食べてという幼いときの記憶と、大人になってからは、「家にいてはいけない! カッコ悪い!!」と一番高いときに旅行をしていたプチブルジュワを気取っていたあの頃のわたし。


月日は流れ、2008年のお盆はここチェンマイでこの時期に恒例となった、中学3年生の女子への教育支援+奨学金プログラムの該当者選考で費やされています。今年の40人の応募者のうち、例年通り10人を選ぶ作業があります。 選考された子どもたちとはこれから高校3年生までの長い付き合いが始まります。

わたしたちの決断いかんでは、少女たちの人生を変えるかもしれない大事な時期です。


昨日と今日で、あわせて23人の少女たちに会ってきました。全員が勉強する意思と、能力に恵まれながら、家庭環境の影響で進学が危ぶまれる子どもたちです。

全員を受け入れてあげたい、でも予算には限りがある。


少女たちの真剣な思いを100%受け止めきれずに終わるであろう今年も、『ナチュラルハイ』現象に襲われています。

冷蔵庫の解氷O.K. 料理した。カレーも備蓄したぜ。気になっていた押入れの掃除もやった。
溜まっていたビニール袋を廃品回収にだして、明日からはマイバッグを持参でビールを買おう。

明日はまた15人の真剣な目と対峙する。その前日にすることか?
[PR]
by karihaha | 2008-08-14 23:47 | ブログ | Comments(0)

母の日

さてさて、今年も巡ってきました、『母の日』。

以前にも書いたと思うんですけど、ここタイの母の日は現国王妃のお誕生日、8月12日。すると
父の日は? もちろん国王のお誕生日12月5日です。

ことほどさように王室の影響力が強い国ですが、さすがに『兄の日』、『姉の日』。。。なんていうのはありません。


この日は学校を始め、色々な場所で親子の行事があるようですが、わが施設では例年のごとくなにもなし。予定しているのは、子どもの遠足と夕方にムーカタ(タイ版水だき鍋のようなもの)を施設でするぐらいかな。


母の日を前に、母の母たるところをなにもしていない母や親戚から、「母の日は何か行事があるのですか?」と問い合わせがあったりします。子どもやおい、姪、孫にその日を祝って欲しいらしいです。

「別になにもないですよー」と例年のごとく答えています。

そうです、わたしはいじわるです。特に「18才まではそこに居て、学校を出たら家に帰ってきて私の面倒をみて」というような母、親戚には。ましてやことさら母の日にこなくても、いつでも会いにこようと思えば来れるのだから。


でも優しいです(と思います)。母の日は一年365日面倒をみている人こそが祝ってもらう権利があると思っています。

だからムーカタパーティはそんなスタッフのためのものです。
[PR]
by karihaha | 2008-08-10 13:01 | ブログ | Comments(0)

資金集め

わたしの働く財団の運営はたった一人のアメリカ人の個人資産でなりたっています。

『寄付のいらないNGO』のマネージャー、という恵まれた環境で働いているわたしは、他の団体の責任者からすると、「じゃ、毎日一体なにしとんじゃい!?」と思われても仕方がない。


NGOの一番の課題は資金集めと言っても過言ではないと思う。 どんなにいい企画であっても『先立つものがなければ。。。』。

そんなマネージャーたちの頭にはいつも『資金繰り』という言葉がドーンとのしかかっている。1,000人に寄付依頼のメールを出しても、何人の人がそれに応えてくれるか。でも止めるわけにはいかない、お腹をすかせた対象者や企画が、雛鳥のように大きな口をあけて待ちわびているのだから。


そんな苦労を知らないマネージャーは気楽で良い?

そうとも言えないんですよ、これが。お金があったらあったで、出来ることが増えていくのは必然。

          問題・課題→検討→解決策→支援方法→実行→フォローアップ

この流れに不可欠な資金にあまり問題がないとなれば、一連の流れが短期間に実現できるのは当然のこと。

この2年あまりのあいだに子どもたちや少女の人数が4倍に。係わっている企画も雨後のたけのこのように増えていく毎日。仕事量は勿論それに比例して右肩あがり、バブル経済期の指数も真っ青!ということになっている。


でも。。。

これってわたしが自ら蒔いた種なんですよね。個人ボランティアのときにはしたくても出来なかったことが、いま出来るようになった途端の憂さ晴らし(?)。


という長い前振りは、「資金集めに苦労しないでいられるマネージャーも働いています!」 ということで。
[PR]
by karihaha | 2008-08-03 11:47 | ブログ | Comments(0)