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選考の資格

財団のさまざまな奨学金の中でもメインとも言える年間40人の授与者に3年間継続して支援する奨学金の選考をしています。

去年からスタートしたこの制度も今年で2年目ということで去年の2倍の応募者、つまり300人近い子どもたちが応募してきました。学区ごとに分けてそのうち160人ほどがチェンマイ事務所での担当になりました。


一人一人の応募書類を読む作業を一週間前から始めたのですが、タイ語それも手書きで書かれた項目を読むことのしんどさもさることながら、それ以上に添付の『わたしの家族』という作文を読むことによる精神的な疲労に去年と同様に気持が落ち込みがちになります。


両親ともに亡くなったなどというケースはまれで、殆んどが片親が養育放棄または、祖父母に預けられたままという子どもたちが大多数を占めます。そして小学3年生ともなると、中にはきちんと自分や家族が置かれた状況を把握し、見ず知らずの読み手にその家庭環境を偲ばせる文章力を持つ子どもがいます。

文中の子どもたちの独白の多くはそんな理不尽な親たちを攻めるのではなく、恋しい、会いたいという気持を伝えてきます。貧しさの極限を表現している作文もあります。


そんな子どもたちの大多数を振り落として40人を選考しなければならない作業は、謙虚に真摯に自分を見つめ直すことでしか許されないような気がしています。
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by karihaha | 2009-11-30 01:20 | ブログ | Comments(0)

住人

今年5月から受け入れた2人の姉妹。親戚にどうしても預かって欲しいと言われ、でもその母親はチェンマイとは離れた地方の刑務所で11月に下される刑の確定を待っているということでした。

状況によっては短期の預かりになるかもしれない、そうすると受け入れたところで長期・短期に関わらず施設で教えなければいけない事と、子どもたちが覚えなければいけないことの精神的・時間的な労力は変わらないという点で常に逡巡するところです。


それと同時に長期に預かるのが自明の他の子どもたちへの配慮もしなくてはいけません。今のところ問題はなくても将来的にはどうなのか? 一期一会で行き来する子どもたちを『住人』である子どもたちが嫉妬や偏見なく受け入れることができるのか?

そんなことも一つの要因でわたしの施設では厳しい受け入れ制限を設けています。審査の上受け入れることになったら、それからあとはシェルターではなく、住人にとっての『家』であることに力を注ぎたいからです。


見るに見かねて例外的に受け入れたその姉妹の母親に昨日判決が下りました。

『禁固13年』

1,500錠の覚醒剤がらみですが、母親はただ『嵌められた』だけと主張し続けていました。でもその判決が覆ることも絶望的でしよう。


というわけで、その7才と5才の姉妹は施設の『住人』になることが決まってしまいました。
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by karihaha | 2009-11-18 21:45 | ブログ | Comments(0)

Wat Pa Pao

タイヤイ族というビルマの一民族がいるということをご存知でしょうか? 現在はビルマ連邦に属してはいますが、歴史的には長い抗争の末ビルマ人として生きている人たちです。

ここチェンマイには経済的・思想的な理由で越境してきたタイヤイ族が数多く居住しています。その大多数が正式な居住権をもたない‘不法’難民です。


今月9日と10日の2日間に亘ってUNICEFとチェンマイ教育委員会が協賛で開催したセミナーに招待されました。

『Education for All』の理念のもと、性別・国籍を問わず教育機会を与えるべきだという理念のもとの相互連絡会でした。

2015年の実現を画している『UNION OF ASEAN』というEUに準拠するASEAN加盟各国の共同体が達成すべき事業の一環なのですが、山岳民族を始めとする社会的に平等な教育機会があたえられているとは言えない子どもの問題に取り組んでいるわたしとしては、有意義な会であり非常に明るい希望の持てるトピックです。


そして今日、3ヶ月前から動いていたタイヤイ族のための幼稚園、つまり初等教育をタイの学校で受けられるように設立されたタイヤイ族のための幼児教育施設『Wat Pa Pao』を、わたしの働く財団で全面的に支援するという調印式がチェンマイ市の教育委員会委員長とわたしの働く財団の代表との間で交わされました。

これは長い間わたしのボランティア活動を支援して下さっていたTさんが、わたしのアイデアに賛同してくださり今年8月、必要不可欠な備品の支援を即座に快諾してくださったことがきっかけです。

わたしは自分の働く財団の受益者に限らず、広い目で見て支援が必要なところに目を届かせるという努力をしてきたつもりです。今回の有意義な協力関係のスタートは、そう言った意味では非常にやりがいのある達成感を感じる事業です。

それもこれもTさんの全面的な支援なしには成し遂げられませんでした。心からお礼を申しあげます。
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by karihaha | 2009-11-11 22:31 | ブログ | Comments(0)