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命のチャンス

タイも現首相の兄のタクシン政権の時代から国民皆保険制度が導入され、公務員や社会保険加入企業に勤務していなくても無料に等しい医療を受けられます。 ましてこの権利は日本の国民健康保険制度とは違い月々の保険料負担はないという、大変‘太っ腹’な制度であるということはこのブログでも何度も書きました。

でもこの制度ももちろん国籍がある人に適用され、そうでない人には原則的に恩恵はありません。例えば私たちのような外国人は個々に医療保険をかけるか、通院の都度実費負担ということになります。


ではビルマや近隣諸国からの出稼ぎ労働者たちはどうしているのかと言えば、同様に実費負担が大勢です。ですから病気になったり怪我をすると負いきれない負債を抱えることになります。一方、様々な形での例外的措置の恩恵に属している人たちもいます。例えば脳性マヒのBuuなどは、父親の雇用主を通して父親が『正規』のビルマ人労働者として登録されているので、その子弟の彼女も年間1,300バーツの保険料を支払うことで無料に等しい治療を受けることができています。

両親の思惑や家庭の事情はさておき、Buuにとって、ビルマでは望むべくもない命へのチャンスがここでは与えられています。
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by karihaha | 2013-04-29 22:09 | ブログ | Comments(0)

すし詰め状態

地区役場に勤務する保育園の担当者と話す機会があった時のこと。 彼とは行事の度に何度も顔をあわせたことがあるが、じっくりと話したなのは初めて。

話題は6箇所ある地区の保育園で合計200人あまりの園児のうち、ヌット先生の園だけで80人強。その他の園はそれぞれ20人前後の園児数に留まっているということ。 それにも関わらず役場からの補助金はタイ人の園児の頭数をベースにしているので、ヌット先生のところは圧倒的に厳しい運営を強いられていること。 園によってはタイ人以外の園児の受け入れを拒否していること等々。

「分かっている。しかし上の方針はどうしようもない」と繰り返すばかりの担当者。 それなら他の園でもタイ人以外の子供を受け入れるようにして欲しいとさらに食い下がると、「それは各園の先生の裁量に任せている」と逃げの一手。 通園の利便性も考えないといけないが、せめて一部の子供だけでも他の園で受け入れてくれたら、すし詰め状態のヌット先生の園の状態も改善するのに。 

見て見ぬふりをすることができないヌット先生がいなければ、国籍のない子ども達は教育の機会も閉ざされたままになってしまう。

                             村長選挙 ↓
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by karihaha | 2013-04-24 19:29 | ブログ | Comments(0)

Buu

式のあとはBuuが入院しているチェンダオ病院へ。 肺炎が原因とのことで投薬治療は通常6日間のコースなので、あと最低でも3日間は入院することになるはず。

Buuの肺炎それに続く入院はこれまで何回もあり、語弊を承知で言えばあまり驚かなかったのですが、今回は母親の様子がおかしいのが気にかかります。 ヌット先生と話して貰うと泣き出した母親。 夫が全く協力的ではなく、入院以来一度も来ない。お金も全くなく、Buuの病院食の残りを食べてしのいでいるとのこと。

先程ミルクを届けに自宅に行ったときは父親がいて、今日は日雇い仕事が入っていないと言っていたのに。。それでも病院に来ないというのは、やはり何かあるのだろう。

ビルマ出身のこの家族にとり、重度脳性マヒの乳児をかかえることは大変な試練だということは分かっている。だからこそできる範囲での支援を心がけてはいても、厳しい現実の前では無力に等しいと痛感させられる時がある。


帰りの車中でヌット先生が父親に話しに行く、と力強く言ってくれたのに希望をつなごう。

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by karihaha | 2013-04-23 23:11 | ブログ | Comments(0)

借り孫?

今日は地区にある6箇所の保育園の園児のうち、60歳以上の祖父母を持つ家族に県庁から『お年玉』が出るとのことで出かけてきました。

遅ればせながらこれもこちらのタイ正月の行事の一環なのですが、この一家族1,000バーツのお年玉はたまたま今年この地区の保育園が選ばれたとのことで、まあなんともラッキーなことです。

ヌット先生の保育園があるお寺に着くと、顔見知りの先生方が勢ぞろいしていました。 皆お正月らしくタイの衣装に身を包み、頭には花を飾るという普段とは違う雰囲気で華やぎを添えていました。


総勢40組の参加者は一家族に一人の祖父、あるいは祖母と孫のはず。 なんですが、 私の知っている子ども達の中にも見ず知らずの人とペアを組んでいる子が大勢います。  そっと理由を聞いてみると、予算一杯の『お年玉』を手に入れるため、にわか家族になったペアが多いとか。 確かに早婚の山岳民族では祖父母と言っても60歳に満たない人も多いだろうし、ビルマからの難民労働者は多くて二世代が中心なので、保育園児の祖父母は同居していないだろうし。 苦肉の策として各保育園の先生の裁量でのマッチングになったとか。

その上よく見てみると、リス族やラフ族の婦人たちが普段の民族服を脱ぎ捨て、タイ人のような姿でおさまっている、 先生によるとお年玉はタイ人のみに授与されるとか言っていたのだけど。。。 まあその辺も色々あるのでしょうが、ここはタイ。 『マイペンライ』。

ちなみに『にわか家族』に授与されるお年玉は双方公平に山分けとか。


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by karihaha | 2013-04-23 01:13 | ブログ | Comments(0)

がんばって!

Patがいよいよ大学生になります。 彼女とは中学2年生のときに知り合って以来、その家庭環境に関わらず素直でポジティブな性格に強い印象をもち支援をスタートした経緯があります。

中学1年から郊外の山岳民族のための寄宿学校で学んでいたのを、大学進学を希望するなら高校はチェンマイ市内でと誘い、その高校3年間は住み込みで子供の世話をしながら勉学を続けました。

そしていよいよ大学生、モン族の彼女の母親は地域の市場で野菜を売り細々と生計をたてていますが、最初は彼女の進学に反対だったようです。その経費もさることながら、周りからも『結婚させないのか』という声があり、世間体を気にしてのことだったようです。


親からの金銭的支援は期待できない中、彼女は着々と自分の人生設計をたて、それを実現すべく頑張っています。

もう大人なのだからと見守っていた私のところに、今日その計画を説明しにきてくれました。 立派なものです。 6年後にはモン族のお医者さんが誕生するのでは。その夢に一歩でも近づけるようこれからも支えてあげたいと思います。

                           高校卒業アルバムを手に ↓
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by karihaha | 2013-04-20 19:41 | ブログ | Comments(0)

職員会

ソンクランもようやく終わり、今日は早速チェンダオ郡へ。

車中確認のため電話をすると、「いま地域の保育園の全体会議中」という返事。 一応前もって訪問の約束を取り付けていた筈なのに。 もうバスに乗ってしまったしなー。 最悪の場合は『デン』して帰って来てもいいか、と決めた。 タイに長い私だからこそ、このような事態を諦めで収めるすべ(?)を知っている。


結果的にはヌット先生が昼休みを利用して会議を抜け出し、一応の用事はすますことが出来た。 そしてその会議の内容とは、6箇所ある地域の保育園の先生方が集まり、5月から始まる新学期のカリキュラムの検討会だとか。 

しかしその実態は、ヌット先生のカリキュラムや教材を全て模倣するためのものだそう。 その理由としては地域の地区役場の所管にある保育園にも関わらず、カリキュラムをたて、それに沿った授業をしているのはヌット先生ともう一箇所の保育園しかなく、それ以外は日々行き当たりばったりの過ごし方をしているとか。 どうりでお昼寝の時間が異様に長い園がある訳だ。

地区役場から園毎の園児の学力に大きな隔たりがあるのが指摘され、これではいけないと、ヌット先生を講師に緊急の会議がもたれたとか。


「いまさら!」と驚くと同時に、「そうだろうな」と諦め半分、妙な納得をしてしまいます。 語弊があるのを承知の上で言えば、保育園、特にこのような地域のそれはその程度の力しか入れていないところが多いのです。日雇い労働者、難民、山岳少数民族が保護者の大多数を占めるこの地域では「預かってもらって、働きに行けるだけでも感謝」という風潮が保護者の間にもあるのを否めません。それに乗じた先生の怠慢が子供の教育水準という本来第一義にすべき点がおざなりにされてしまっているのです。


その上、タイ人の子弟優先で地区役場からの補助金が下りるという現状もあります。 先生方の中には国籍のない子供は受け入れない、という保育園も出て来ました。 ヌット先生のところなどは80人強の園児のうち、タイ人の割合が1割、それ以外は難民や山岳少数民族という構成ですから、今後益々厳しい運営を強いられるでしょう。 

「それでも見て見ぬりは出来ない」という先生の意気に多くの園児や保護者が救われています。
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by karihaha | 2013-04-17 21:02 | ブログ | Comments(0)

アウンサンスーチーさん

ビルマ野党の党首、アウンサンスーチーさんが今日から日本を訪問されているようですね。若かりし頃には京都大学での留学経験もおありとか。これは初めて知りました。

日本政府に支援要請のための来日らしいのですが、ビルマ政府のスポークスマンだけではなく、彼の国が抱える深刻な民族対立の、弱者の立場の声を代弁した支援要請をしていただきたいものです。



話は変わって今日はタイ正月の元旦。私の住むアパートは中国系の人なので、朝から爆竹が鳴り響いていました。この3が日は水掛けを避けて、とりあえずは『引きこもり』を予定しているので、せめてもと、ランの花とマンゴーを買ってきました。 あわせて70バーツ(200円強)なり。

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by karihaha | 2013-04-13 19:44 | ブログ | Comments(0)

タイ正月

いよいよソンクラン(タイ正月)です。 別名水かけ祭りとも言います。

一年で一番暑いこの時期、水で涼を取りたいと思う気持も分からないではありません。ただしその水が清潔で、氷が入っていなくて、場所をわきまえてくれたらのことです。


昔はジャスミンの花を浮かせた水を、肩や背中に少しかけあって互いの健康と幸せを祈るというような『奥ゆかしい』ものであったようです。 

その片鱗をチェンダオ郡の役場での集まりで見ました。 地域のお年寄りを呼んで、年長者に敬意を表すという会です。毎年ソンクランの前に行われる行事のようです。年少者は年長者の前にひざまずき、香水を捧げると、年長者はアドバイスの言葉をかけた上で、おまじないの白い糸を年少者の腕にまくというものです。そのため年長者はそれぞれお坊さんの托鉢鉢のような容器を持参します。


行事もつつがなく終わり、お年寄りたちが家路につくと、早速残った大人たちの『いつも』のソンクランが始まりました。

ヌット先生は携帯電話を水浸しにしてしまい、カメラをだめにしてしまった人もいます。帰りのバスでは開いていた窓から大量の水をぶっかけられました。


これがあと3日続きます。 やれやれ。


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                  稲の緑がすがすがしい  ↓
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by karihaha | 2013-04-11 20:11 | ブログ | Comments(0)

保育舎

建築中の保育園舎に新たな学生たちがやってきた。この舎はこちらのインターナショナルスクールの世界中の姉妹校が、スタディツアーの一環として、各校2日間の日程で建築作業に就いてくれています。

前回はカナダからのグループでしたが、今回はベルギーのインターナショナルスクールからの15歳から18歳の学生31名そして引率の先生4人の一行でした。 その先生と話す中で学生の中に一人の日本人がいることを知りました。高校3年生のK君は名古屋出身。お父さんが車のT社から派遣されて帯同しているそうで、来年には4年間の滞在を終えて帰国するとか。

好奇心に駆られて学校の様子を聞いてみると、場所柄もあってかなりの階級の子女が通うところのようでした。EUを始めとして、国際機関が数多く置かれているところでもあり、その学校は最高の設備と、徹底した安全確保のための警備がされているとのことでした。

勿論授業料はK君によると、「とても高い!」とのことで、例えばスクールバスだけでも日本円で年間何十万円(!!)もするとか。 あるところにはあるものだ。私の支援している子どもたちとは対極の世界にいる子どもたちです。

でも作業の間や、食事中に少し触れ合った彼らはとても礼儀正しく、好感が持てる好青年たちだった。

おかげさまで建物は少しづつ形になってきています。あと何組の学生たちの力で完成を見るのだろうか。

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                    とうもろこしももうすぐ収穫 ↓
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by karihaha | 2013-04-07 19:24 | ブログ | Comments(0)

煙害・酷暑

連日の酷暑に苦しめられているチェンマイです。 3月中旬から連日35度以上の日々が続いていると思ったら、今月に入ってからは39度、40度、明後日にはなんと41度の予想! 蛇口から流れる水も湯沸かし器を使っているよう。

その上煙害がまだ収まらず、毎朝一番に眺めるドイステープ山も姿を隠したままの日々。普段は友人・知人に「チェンマイは良いところだよー」と言っている私が、最近は「いまは避けた方がいいよ」と言って回っている始末。日中の人出が少なくなり、観光客が減り、ロングステイヤーの人達も帰国の足を速めているのか、家のすぐ前の大通りの渋滞が心なしか改善されている。

大雨、大雪等々。世界的な異常気象が確かにここにもある。


        ”砂漠”のオアシス ↓
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by karihaha | 2013-04-05 00:03 | ブログ | Comments(0)