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3歳

Buuが3歳になりました! 

子どもはあっという間に大きくなるとはよく言われますが、ことBuuに関しては正直言って、『やっと』という感が否めません。

2年半前にBuuを知ったいきさつは、N病院にいたBuuをJohnが退院後2週間自宅で面倒をみたあと、親許に連れ戻した直後に村に同行して訪問したときでした。その後いつの間にかJohnが手を引き、私が継続して面倒をみることになったのです。

その間Buuを取り巻く環境も変化しました。 当初はどちらかと言えば父親の方が愛情を注いでいたように見受けられたのが、最近は薬物中毒も疑われるようなありさまで、いつ行っても自宅で寝転んでいるだけで、日雇い仕事に出ている風もなく、Buuをあやすこともしません。母親はその分、口数が少なくなり、見た目も暗く厳しい現状に途方にくれているという感があります。

これはただ単にBuuの存在がそうさせているのではなく、他のもろもろの問題も含めて、夫婦関係がうまくいっていないのだと想像しています。

そんな最悪とも言える環境にいるBuuですが、社会福祉局や病院等々、手を尽くしてはいるのですが、現状ではまだBuuの根本的救済の突破口がなく、家族に託さざるを得ない状況です。


でも今回は嬉しいことが! 退院して2週間たちますが、1ヶ月間の入院生活で少し回復した体重がそのまま維持されているようなのです。頬もうっすら肉がついてBuuも気分が良いようで、私の声に反応して大きく口を開け笑ってくれます。

3歳ぐらいまでは病気がちの子どもが、それ以降は見違えるほど丈夫になったという話もよく聞きます。Buuもそうあって欲しいとあらためて思った日でした。
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by karihaha | 2013-10-31 21:19 | ブログ | Comments(0)

子どもらしく

Namuuと双子のPrae,Ployの3年ぶりの再会が実現しました。

突然の双子宅への訪問でしたから、最初は3人ともぎこちなく、感動の再会には程遠い雰囲気。 まあそれも無理はありません。外見上も驚く程大きくなった子どもたちには昔の面影が重ならないのでしょう。

そこで思い出したのが前回Marisaが双子たちにプレゼントしたゲーム、UNOとJENGA。子どもたちに一緒に遊ぶように勧めると、5分もたたないうちにすっかり打ち解け始めました。 まさしく『アイスブレーキング』です。


子どもたちがゲームに興じるのを見ながら思ったこと、それは、生れ落ちてから早い段階で社会の荒波にさらされてしまっている彼女たちの子ども時代を、少しでも楽しいものにしてあげたいということです。

3人とも財団で『同じ釜の飯』を食べ、その後家族のもとへ帰ったことは共通ですが、その後の家族状況の変化で別々の問題・課題を抱えています。 私にとっては縁あって知りあい、短い間とは言え面倒をみた子どもたちですから、最近知り合ったばかりの他の奨学生たちよりは思い入れがあるのも事実です。でもそれより以前に、子どもが子どもらしくいられることは当然の『権利』で、大人たちにはそれを提供する『義務』があると言ってもいいと思うのですが。
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by karihaha | 2013-10-29 18:32 | ブログ | Comments(0)

『器』

チェンダオにある保育園の新園舎建設は、寄付頼みとは言えども目に見える形で着々とすすんでいます。

先週は香港の学生たちがスタディーツアーの一環でトイレ用の建物に着手してくれたようです。でもたった四日間では完成までには至らず、次のグループの12月の訪問を待って工事は一時中断しています。

トイレが終わると、計画ではあと2棟のクラス用の建物を寄付してくれる団体・個人をまつことになります。まあ完成までにあと数年はかかるのではないのでしょうか。ヌット先生が力を入れているプロジェクトでもあり、彼女が私財を投げ打っているのをみるに見かねて、私もチョコチョコと細かい費用を分担していますが、基本的には『器』に関してはあまり手を出さないでおこうと思っています。 

第一の理由は金額の大きさ、そして第二の理由は『中身』のニーズに応えたいのです。衣食住であれば、まず衣・食そして教育を重点に置きたい。その最低のニーズさえ満たされていない、そんな子どもたちが大勢います。いま支援している奨学生や家族はその中のほんの一握りです。そして一旦支援した子どもや家族は、その約束に一区切りがつくまでは見守りたいと思っています。そのためには貴重な財源はプールしておく必要があります。


特に今回のトイレの建物は保育園としては桁違いに大きく、下手をするとクラス用の建物と同じくらいの大きさです。支援先の学校からは特に指定がなかったのを、保育園の先生が「トイレを」と希望したとか。普通はまずはクラス用を希望しませんか? そう言った意味でもこのようなプロジェクトには設備を立派にしたいという中に、『大人の都合』を感じ取ってしまうことがあります。

まあ私はどんな懇願にもめげず、当初の方針を貫くだけですが。
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by karihaha | 2013-10-27 17:39 | ブログ | Comments(0)

一件落着?

学校の秋休みも後半に差し掛かった今週、Namuuから電話がありました。 どこかへ遊びに連れて行って、というものでした。

実はこの2週間ずっと気にはなっていたのですが、前回母親に会いに刑務所に連れて行って以来、Namuuが寄宿している遠い親戚とのちょっとした行き違いから、Namuuに会うのは学校の昼休みにして、自宅には行かないようにしていたのです。

そうすると学校の休み中は必然的に会えないことになってしまいます。このままにしておくのはNamuuにとって良くない、ここで我慢してこちらから折れるべきだと思いつつ、大人げないとは承知の上ながら、なかなか行動に移せませんでした。しかしNamuuの電話は待ち受けを見ると、その親戚のものでした。ということはその叔母も承知の上のことと了解して迎えにいくことにしました。

繁華街にあるゲストハウスのレストランが待ち合わせ場所です。Namuuは休み中も毎日朝5時から叔母の経営するそのレストランの洗い場で働いているのです。

叔母に挨拶に向かうと、意外なことにとてもフレンドリーで、こちらもその雰囲気をこわさぬよう、精一杯の笑顔で世間話に努めることに。それがNamuuにとってベストだと言い聞かせながら。


今回の経験を通して分かったのは、例えこちらが全くの善意からの行動であっても、中には疑心暗鬼からなのか、言葉でも行動でも優位性を保ちたい関係者がいることです。平たく言えば、「貴女は好きでそれをやっているんでしょ」とでも。

Namuuの叔母はタイの基準から言えば中流に属するでしょう。たまたま姉の夫の姉妹たちが刑務所に入ってしまったので、預かることになった子どもで、そうでなければ恐らくいままでは刑務所などとは無縁の生活を送っていたのでしょう。

そこへ親切面をした外国人がしゃしゃり出てきて、あれやこれやと生活を乱すようなことをするのが気に入らなかったのでは、と想像しています。


それならそれでもう少し面倒をみてやって欲しい、と言うのはグッと呑み込んで、穏便に穏便に。 これもNamuuのためです。
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by karihaha | 2013-10-24 23:19 | ブログ | Comments(0)

児童売買?

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日本でも報道され始めたようですが、いまヨーロッパの主要紙をにぎわせている話題に、ギリシアのロマ(ジプシーだと蔑称になるそうです)コミュニティーで見つかった四歳の少女の一件があります。

写真で見ても分かる通り、Mariaと名づけられたこの少女はブロンド、翠色の目、白い肌という一見北欧風の風貌ですが、‘親’と名乗っていたのは両親とも典型的なロマで、北インドが出自とされる一般のロマとは明らかに異なった外観です。


この少女発見のきっかけは、麻薬取引等の家宅捜索の際、毛布にくるまっていた少女のブロンドの髪に捜査官が気付いたことにあります。 その後のDNA鑑定でも血縁関係にないことが証明され、少女は現在然るべき擁護施設で保護されている傍ら、ギリシアでは該当するケースがないまま、ヨーロッパ全土を対象に本当の親探しが始まっている訳です。

このケースからも、出生直後に誘拐されたか、望まぬ妊娠の結果手放されてしまったからなのか。いずれにしろロマの組織的な児童誘拐・売買が疑われています。余談になりますが、スペイン紙によるとこの『母親』が持っていた、おそらく偽造書類によると10ヶ月の間に6人の子どもを出産したことになっています。つまり少女の‘兄弟・姉妹’も犯罪の犠牲者の可能性があるわけです。

いずれにしろ早くしかるべき人が名乗り出て、彼女たちが居るべき場所へ戻れればいいのですが。



タイでも最近は少なくはなりましたが、乳児や幼児を連れた物乞いが路上に座り込んでいるのを見かけることがあります。これには同情を引くため『借り子』をしているという話もあり、不自然に感じるのはそれらの子どもたちが眠りこけていることが多いことです。このことからは動き回るのを防ぐためにクスリを飲まされているのでは、と心配しています。

また車が行きかう路上や、夜の盛り場での花売りにも小さな子どもが駆り出されているのを見ます。 いずれにしろあまりにも根が深く大きな問題ですが、とりあえず出来ることとしては、心を鬼にしてでもそのような『親子』や子どもには施し物をしないということを貫いています。 結果、利用しようとしている人間にその無益さを思い知らせられるだろうと願って。
(写真:SPIEGEL ONLINE)
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by karihaha | 2013-10-21 14:10 | ブログ | Comments(0)

真意

Shellyを追いかけるようにベトナム・ホーチミン市の学校に勤めるMarisaがチェンマイにやって来ました。 彼女も前の職場ではボランティアで英語の先生を勤めてくれていました。 「学校が一週間の休みなので」と短い休みの間隙をぬっての訪問ですが、四年前にホーチミンに移り住んで以来、少なくとも年2回はチェンマイに帰省(?)するほどここが気に入っているようです。

今回も滞在中に子どもに会いたいということで、双子のPraeとPloyに会いに行くことにしました。双子の彼女たちとは長い付き合いですが、一卵性双生児ゆえ、いつ会ってもどちらがどちらか自信がもてず、「Prae?」と聞くと、「Ploy」と必ずのようにもう一方の名前が返ってきます。彼女たちもそんなことはしょっちゅう経験しているのでしょう、打てば響くような答えに何だか笑えてきます。



子どもたちがMarisaとゲームに興じているあいだ、丁度母親は仕事が入ったということで不在を幸いに、母親は元気に仕事をしているのか、健康面はどうなのかと、四方山話をきっかけに普段から気にかけていることを祖母に聞いてみました。実は母親は以前も2回薬物取引で収監され、去年暮れに釈放されたばかりです。そしていまはマッサージ屋で働き祖母と娘3人の生活を支えています。

話の中で再犯でいまは服役しているNamuuの母親と、Namuuの現状を説明しました。祖母も子どもたちもNamuuのことはよく覚えています。 祖母は、母親の刑務所仲間の何人かはまた刑務所に逆戻りした者も居るらしいけど、本人はいまは真面目に働き危惧するようなことはもう無いと思う、と言いました。

本当にそうあって欲しいと思います。一家の大黒柱の彼女に何かあっては本当に大変です。「困ったことがあったら相談に乗るよ」と事あるごとに言うのは、主に母親への言葉です。その真意は伝わっていると信じたいと思います。
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by karihaha | 2013-10-20 03:10 | ブログ | Comments(0)

Shelly先生

ニュージーランド人のShellyは前の職場の同僚でした。 彼女が英語の先生として勤務してくれたきっかけは、当時募集をかけていたボランティアに応募してきてくれたことだったのです。

彼女の条件は、『期間は6ヶ月間だけ。子どもは苦手なので中学生以上のみ』というものだったのですが、児童擁護施設という場所柄、対象は幼稚園児から小学低学年が大半を占めるため適正に迷いはあったものの、何とか年少の子どもたちも、と説得してのスタートでした。


しかしその半年が経過した時点では彼女自身が「私がこんなに子ども好きだっとは」と言わしめたほど、素晴らしい結果を出してくれ、私もスタッフとしてどうしても残ってください、と引き止めることになったのです。


それから5年余り、彼女の献身振りは枚挙にいとまがありませんが、一つ挙げるとすると施設の一部屋、それも子どもたちと同じフロアにある部屋に住み続け、就寝前の物語の読み聞かせや、夜中に泣いている子のもとへ様子を見に行くなど、事あるごとに面倒を見続けてくれたのです。 施設に直近とは言え、とにかく自分の時間を確保したくて外に部屋を借りていた私などとは比べ物にならない愛の深さと言わざるを得ません。


そんな彼女も去年とうとう国に帰ってしまいました。でも今月になって、1年ぶりに2週間の予定で子どもたちに会いにきてくれました。 秋休みで一日中施設に居る子どもたちの都合に合わせての来タイです。宿泊も勿論古巣の一部屋です。

そんな彼女を誘ってもと施設に居た子どもたちに会いに行くことにしました。Memee, Namuu, Boo。 皆優しい先生との何年か振りの再会に大喜びです。


Shellyが短い滞在を終え帰国する日、電話をしてみました。丁度手続きを終えて空港で出発待ちをしている時だったようです。 「またすぐに帰ってきて」と言うと、「やっぱり気候も合うし、どうにか出来ないか考えてみる」と半分(以上?)本気の混じったような声で答えてくれました。


彼女が帰ってくる! もし実現できたら子どもたちは大騒ぎでしょう。でもがっかりさせるのはしのびないので、今のところは秘密にして、心の中で祈っておくことにします。
                         ↓  Memeeと
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by karihaha | 2013-10-17 17:55 | ブログ | Comments(0)

今年も恒例の

先日、保育園の子どもたちを動物園に招待。2年前から始めて今回で3回目の遠足になります。

行き先は毎年同じ場所だけど、参加するのは年長組なので、参加する園児にとっては初めての場所です。いつも動物園になる理由は、この秋休みの時期には教育機関を対象に入園料無料、昼食付きのプロモーションがあるからです。その上、案内役のガイドさんもつくという至れりつくせりで、当方の負担は園までの交通費だけ。ただパンダ館等の特別展示館は有料ですが、これにも割引サービスがあります。

前回はパンダ館に連れて行ったのですが、今回は半額という言葉に釣られて、水族館という希望がありました。それでも子ども一人130バーツ、大人180バーツと、園の子どもたちの父兄にとっては一日の日雇いで得る収入に匹敵するような額です。参加予定の人数を考えると躊躇せざるを得ないのですが、子どもにとってはこのような機会を逃がすと絶対に行く機会がないだろうと、こちらも清水の舞台から飛び降りるような気持でO.K.することになりました。

でもその条件として、くれぐれも父兄は連れてこないようにと念を押すはめに。というのは去年までの2回は父兄や兄弟・姉妹の同行人数が多く、園児の数を上回る始末に。入園料・昼食無料であれば行ったことがないから行きたいという動機での便乗希望で膨れ上がってしまったのです。これも娯楽のない生活環境ではいたし方ないのかもしれません。でも今年の特別に高い水族館入館料はとてもとても負担できません。


当日少し遅れて園に着くと、それでも父兄が10人ほど同行していました。子どもたちはと言うと、園からお仕着せの上着に身を包み、普段よりは身奇麗に見えます。でも足元をみると、すり減ったゴムスリッパの子どもが大半で、先生もそこまでは調達できなかったのでしょう。


水族館自体は日本や諸外国のに較べるとまだまの印象で、正直「入館料高すぎー」の感が否めませんでしたが、子どもたちにとっては初めて、そして恐らく今後もあまり体験できない今回の遠足は、恐らくずっと記憶に残ると思います。


一方同行の父兄たちはと言えば、先生に言われていたのか、水族館には入らず外で待っていました。それを見て「やっぱり誘って上げれば良かったかな?」と何か後ろめたい思いを抱いたりもしてしまいました。


そうそう、水族館を見学中、先生の一人が子どもたちに「来年は海に連れて行ってくれるかなー」と言うのが聞こえてきました。

「そ、それは絶対無理!!」
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by karihaha | 2013-10-15 20:40 | ブログ | Comments(0)

Buu退院

Buuが退院したと聞いた、それも母親から。

丁度病院に向かっていたバスに電話が。取ると最初は要領を得なかったが、母親がBuuの退院を告げているのだと何とか理解できた。彼女はタイ語を殆ど理解しているようだが、会話となるとまだ苦手のようだったのだが、ちゃんと退院を連絡してきたのにはちょっと嬉しくなってしまった。

それは見舞いに行くたびに、何か変化があったら電話して欲しいと言いおいていたのを覚えていてくれたから。 無責任のように見えて、やるべきことをする、そんな当たり前のことで少し感激してしまった。

おかげで行き先を変更してBuuの自宅に向かうことができた。 家には父親や近所の住人が大勢あふれかえっていたが、父親は晴天にも関わらず日雇い仕事に出ていなかった。相変わらずぼさぼさの頭に焦点の合わない目をして、どうみても薬物中毒者の風情に写る。2年前に初めて知り合ったころは、どちらかと言うと父親の方がBuuを気にかけていたようなのに、最近は無関心で、今回の入院期間中もチェンダオ病院には一度も来なかったようだ。

いまの経済状況、ましてや障がい児を抱えての暮らし向きではクスリなどやっている場合ではないというのは自明の理なのに。。

Buuは1ヶ月前の枯れ果てたような姿から較べるとは少し肉がつき、気分も良いのか声に反応して大きく口をあけて笑い顔を見せてくれる。でもこれからが課題。本音を言えば病院に居るほうがこちらは安心なのだが、日本であれば帰宅など考えられない症状でも、治療費の取れない患者の悲しい運命で、少し症状が改善するとこのように出されてしまう現実がここタイにはあるのも認めざるを得ない。

そんな状況の中、これからも保育園の先生と一緒にどのようにしてBuuを守ってやれるのか。。 ちゃんと電話をしてきた母親の『責任感』に大いに期待したいところなのだが。
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by karihaha | 2013-10-14 00:24 | ブログ | Comments(0)

Buu、回復?

Buuの入院生活も一ヶ月になろうとしています1ヶ月前に栄養失調と診断されたあとICU治療の後、チェンダオ病院に再移送されたのは緩和ケアのためでした。医師がその結論にいたった過程には積極的治療をしても思うような成果が期待できない、という大前提があると説明されました。しかし暗黙の了解をさせる他の要因があるのも否定できません。重度身体障がい者、タイ国籍を所持しない、家庭環境(経済的、家族環境)。すべてネガティブに働いています。

Buuの入院が長引けば長引くほど家族の負担が重くのしかかっています。 特に付き添いを余儀なくされている母親の日雇い収入が入らないという現実です。Buuがまだ今より元気な頃はおぶってでも働きに出ていたのがいまは全く不可能なのです。

私も週に一度ぐらいはと見舞いに出かけます。行くたびに幾ばくかのお金を渡し、「しばらく看ているから」と母親を病室から解放してあげるようにしています。


先週は思い立ってBuuのためにだけチェンダオ郡に出かけました。チェンマイからチェンダオへはバスで往復四時間かかります。普段はその付近にある支援先の保育園や奨学生等、用事を何件かまとめてこなすようにしているため、Buuに会いにいくのはいつも『ついで』だったのです。

Buuは随分回復したように見えました。病室に入り、声を掛けると驚いたことに元気なときのいつもの笑顔。大きく口をあけ何度も何度も笑ってくれます。そのたびにやせすぎている顔がしわしわになります。母親が部屋を出て行っている間もずっとご機嫌さんです。私の鉄板子守唄『迷子の迷子の子猫ちゃん』を唄いだすと、期待通り目をしばしばさせます。二人っきりの静かな時間を過ごすあいだに、初めて心から「良かったー」と思えました。

1ヶ月前のあの姿を見てすぐにアクションを起こしたことに、後から後から色々な『大人の事情』が巻き起こり、迷いに似た気持になったこともあります。現に父親は何度言ってもこの一ヶ月間に病院に来たのは一度きりです。あと2人の子どもは毎日のように病院に来て、寝泊りしているようです。

でもBuuは緩和ケアとは言え、治療を受け、あのとき膠着した身体を苦しそうに反らせて泣いていた姿から、これほどまでに穏やかな時間を過ごせるようになったのです。『命の価値』などと大仰なことを言うつもりはありませんが、Buuのそのような姿は「やっぱり私は間違った方向には行っていない」と励ましてくれているのだ、と思わせてくれます。
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by karihaha | 2013-10-08 01:01 | ブログ | Comments(0)