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少年とスターフィッシュ(ひとで)

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ある日、老人が海岸を歩いていました。引き潮のそこは波にさらわれ打ち上げられた何千ものヒトデで一杯でした。

老人は美しい創造物を踏まないように注意深く歩きました。老人にはそれらはまだ生きているように見えました。 そしてそのいくつかでも彼らが居るべき場所に戻せば生き続けることが出来るだろうと考えましたが、全てを救うのは無理だと何もせず歩き続けました。

ほどなく同じ海岸で一人の少年に出くわしました。その少年はヒトデを一つ、また一つと取り上げ一心不乱に海に投げ返しています。

「何をしているの?」と老人は尋ねました。

「ヒトデを助けているんだよ」と少年。

「なぜそんな無駄なことをするの? こんなに多いんだから全部は無理だよ。それなら意味がないよ」と老人が言いました。

少年は躊躇うことなくまたヒトデを取り上げ、「でも、このヒトデには意味があることだよ」と言いながら、それを海に投げ入れました。



  この作者不明の英語で書かれた文に出会ったのは前職の財団で働いているときでした。それからはこの小文が『無力に見えても、たとえ小さなことでもやり続ければいいのだ。縁があって出会った人々と共に生きていけばいいのだ』と背中を押してくれているように思えます。

下にオリジナルの英文も併記しておきます。


The Starfish Parable

One day an old man was walking along the beach. It was low tide, and the sand was littered with thousands of stranded starfish that the water had carried in and then left behind.

The man began walking very carefully so as not to step on any of the beautiful creatures. Since the animals still seemed to be alive, he considered picking some of them up and putting them back in the water, where they could resume their lives.

The man knew the starfish would die if left on the beach's dry sand but he reasoned that he could not possibly help them all, so he chose to do nothing and continued walking.

Soon afterward, the man came upon a small child on the beach who was frantically throwing one starfish after another back into the sea. The old man stopped and asked the child, "What are you doing?"

"I'm saving the starfish," the child replied.
"Why waste your time?... There are so many you can't save them all so why does it matter?", asked the man.

Without hesitation, the child picked up another starfish and tossed the starfish back into the water... "It matters to this one," the child said.

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by karihaha | 2014-01-30 01:20 | ブログ | Comments(0)

辛かったんだね

先週末は今年になって初めて、チェンダオ郡の支援先の村へ行って来ました。お正月を挟んでの数週間は足が遠のいていたため、たまりにたまった用事を一日でこなすのには各所駆け足での訪問です。


Buu宅に食料やミルクを届けに行く前に、刑務所にいる父親の情報はないかと村長に電話すると、父親の日雇い仕事の元請けと話してみてはと言われました。ヌット先生に同行をお願いして早速その方に会いに行くことにしました。

すると実は父親から電話があったそうです。判決が下り2千バーツ強〈6千円あまり〉の罰金で出所できるとか。 これは逮捕時に覚醒剤2錠を所持していた罪によるものです。元請けが家族にその旨伝えると、長男(15歳)がそんなお金はないと言ったとか。 

私自身は思いのほか軽い刑に意外感はありました。、『それなら一旦立て替えて毎月少しづつでも返してもらう。ただ条件として2度と薬物には手を出さないという誓約書を書かせる』。 そんなことを考えながらBuu宅に向かいました。 大事な働き手を失って経済的に困窮している家族には朗報だろうと思いながら。


しかし私の提案を聞いたBuuの母親の反応は意外なものでした。 Buuを抱いたまま顔を上げもせず、返事を躊躇い続けるのです。 「これだと父親も帰ってこれて、また働きに出られるよ」と言っても返事がありません。 それではと同席していた長男や次男に聞いても「母親次第」としか答えません。

彼らの態度からは父親の逮捕前の家族の窮地が推し量れました、と同時にこの件は今はそっとして、家族の判断に任せるほうが懸命なのだろうとも。

幸いにもBuuは風邪もひかず元気です。 ヌット先生も2・3日に一度は様子を見に行ってくれ、お昼の給食が余れば持って行ってくれているとのこと。そんな支援をしながらしばらく様子をみることにします。
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by karihaha | 2014-01-28 00:11 | ブログ | Comments(0)

エッ! なんで?

Buaが入院した翌日の夕方、明日にでも病院に様子を見に行ってみようと思っていた矢先、Booから電話があり、Buaが退院したと言う。「エッ! なんで?」と聞いても要領を得ない。あれほどの症状で何故退院させたのか? そんな気持を抱えたまま、翌日病院に行ってみることにしました。

2階の小児病棟に上がると、入院当日には非番で居なかった副婦長がにこやかに迎えてくれました。「どうしたの?」と尋ねる彼女に経緯を説明し、Buaの診断結果を聞きに来た旨を伝えると、すぐにコンピューターに向かい、ほどなく戻ると「肝炎で家で安静にしていれば良いという診断です。ビタミン剤以外は薬も出ていません」と言います。

家に帰りPCで調べてみると、肝炎の内A型であれば予後は安静にし、特に薬を飲まないと書いてあるところを見ると、A型なのでしょうか。 Booによると2週間後の金曜日に再診のアポが入っているとのこと。副婦長も心配なら金曜日に専門の医者が診察するので連れてくれば良いと言ってくれたことと符牒が合うところをみると、それまで見守っていてもいいのかしら?
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by karihaha | 2014-01-25 19:50 | ブログ | Comments(0)

Bua入院

年明け最初の村訪問はBoo宅にしました。 月一回は家族の状況を確認がてら、生活支援として食料品等を届けようと思っていたのが、今月はお正月も挟んだため遅れ気味だったのが気になっていました。

日曜日の午後であれば家族はあの珈琲ショップにいるだろうと、事前の連絡もせず出かけ、途中で一応電話してみると、母親は近所のお葬式にでかけBooはその母の代わりにゾウ園にいると言います。「ゾウ園? また仕事変わったのかな?」

家に着いてみると母親とBooが揃って迎えてくれました。そして開口一番「Buaが病気で」と言います。BuaはBooの一番下の妹で小学校四年生です。案内されて家に入ってみると部屋の片隅で小さな身体を横たえているBuaがいました。そして言われるままに顔を見てみると、白目の部分が明らかに黄色く濁っています。

一週間ほど前から症状が出だし、先週などは一時気を失ったというのです。近所の30バーツ保険制度に登録している病院に行っても、満足にクスリももらえず、安静にというばかりだったとか。しかし気を失ったあとに再度行った時に診てもらった医者がやっとナコンピン病院(チェンマイ北部の大病院)に紹介状を書いてくれ、月曜日に行ってみると言う。

Buaは既往症としてサラセミアという、血液中のヘモグロビン異常が起こす先天的な病気を持っており、いまのところは投薬で済んでいるのは知っています。でもこの黄疸症状がそれによって引き起こされたものなのかは不明ですが、いずれにしろ医者の判断を仰がなければならない症状であることは素人の私でも想像がつきます。

同行してくれた友人がすぐに病院に行こうと言ってくれましたが、週末でもあり、本人も起き上がって歩けているので、やはり平日に専門家に診てもらったほうが良いということになりました。


そして当日、私が病院に着いた時点では家族はすでに小児科の診察に入っていました。そして招かれて入ってみると、「病因の特定には亡くなった父親を含めた家族の既往症を知りたい」と言います。母親ははっきりとは言いませんが、父親はHIVが原因で命を落としたというのは聞いています。そういうデリケートなことは知られたくないだろうと慌てて部屋を出、しばらくすると診察中の若い先生がベテランらしき医師となにやら相談しています。 

部屋を出てきた母親はすでに涙目です。Booに聞いてみると、入院して調べなければいけないが、色々な病気を併発している可能性があると言われたそうです。

入院手続きを済ませ、2階の小児病棟に行ってみるとボランティア時代も働いていた看護師や看護助手たちの大半がまだいました。いつもにこやかに迎えてくれる彼女たちにとりあえずは託すしかありません。


それにしても今回の一連のことではBooを再び見直しました。 母親は読み書きが出来ませんから、手続き等のため学校を半日休ませ付き添ってもらったのですが、すべての手続きをスムーズにテキパキと済ませる姿は、財団に居たころの彼女からは想像もつきません。

医師の言葉に涙ぐむばかりの母親、その気持は痛いほど分かるのですが、だからこそBooがしっかりしなければと思っているのでしょう。まだ15歳、本当に頼もしい長女です。
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by karihaha | 2014-01-21 19:20 | ブログ | Comments(0)

嬉しいプレゼント

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これは絵画ではありません。一針一針刺された刺繍の作品です。

年が明けて、まず一番に双子の奨学生宅へ行きました。前もって祖母より前期の成績表が用意できていると連絡があったからです。すると祖母が「自分が刺したものだから貰って」と差し出してくれたのです。

この内職で日々の糧の足しにしているのだとか。見ると部屋中に国王や女王の肖像画が飾られていました。このこと自体はタイの家庭では普通に見られることなので珍しくもないのですが、よく見るとそれらも刺繍作品でした。


ここまで精巧に刺すのは大変な時間がかかったことでしょう。「売り物になるのだから」と固辞したのですが、是非とも貰って欲しいという祖母の言葉に最後はありがたく頂戴することにしました。


年始にはその他にも嬉しいことがありました。やはり奨学生の父兄が子どもを伴って挨拶に来てくれたり、日本の友人たちの山岳民族のお正月を見たいというリクエストに、今も財団にいるモン族の子どもの父兄に場所を聞いてみると、情報をくれた上、同行してくれることになりました。
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モン族のお正月に参加するには民族服を着なければいけないと、当日は5人分を揃えて持ってきてくれました。


普段は見るに見かねてということが発端で、『代償』などは意識しない活動をしていますが、このような暖かい気持に接すると、気持が通じているのだと、それだけで嬉しくなります。
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by karihaha | 2014-01-16 19:25 | ブログ | Comments(0)

Buuの父親

私の故郷大阪の、松の内の風物詩『えびっさん』も過ぎましたが、日本からの友人たちの訪問が絶えず、まだまだお屠蘇気分が抜けない日々です。でも頭の片隅には常にBuuの家族のことがありました。


実は年末に心ばかりの差し入れを届けに行ったとき、「やっぱり」というニュースに接したのです。Buuの父親が薬物がらみで逮捕され、刑務所に収監されていると。 早速家に行ってみると、届けた品々にお礼を言うでもなく、母親が途方にくれたようにBuuの傍らに座っていました。過去数ヶ月の訪問時の父親の変化から吸っていたのは確実ですが、売買にも手を染めていたのかと、それなら何錠ぐらい持っていたのか、と聞いても確たる返事がありません。

年末ということ、息子2人(15歳と12歳)が晴天続きのいまは日雇いに出れているということで、とりあえず年が明けてから話し合おうということになりました。

「まったく何をしているんだ」という言葉しか思い浮かびませんが、Buuが元気そうなことだけが救いです。

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当日の本来の目的は年末恒例の保育園・学校行事に参加することでした。行事のうち一番のアトラクションは『プレゼント交換』。個々の園児や生徒が小額の予算でプレゼントを買い、くじびきの上、プレゼントに付した番号に合えばその品を貰うというものです。生徒たちは20バーツ(60円)ぐらいの品ですが、先生や協賛者はもっと高いものをだすため、その当たりくじが出るたび大歓声です。ちなみに私は毛布とキティ人形2個。当たった品は、、 残念ながら忘れてきてしまいました。

他に友人たちにも協力して貰い運び込んだ250人分のクッキーや、ドーナツ。チェンダオまでの車中は甘い香りに包まれていました。
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by karihaha | 2014-01-12 14:18 | ブログ | Comments(0)

Ahtitの村へ (3) 一石二鳥?

日本からの友人たちと慌しくも楽しく過ごしたお正月も終わりました。 そのことはこのブログの趣旨と少し外れるので置いておくとして、久しぶりの書き込みは年末に行ったAhtitの村の記録の続きです。


さて、今回会いに行ったもう一つの目的は、彼の学業を続けさせることです。それには学校の先生と会って来年度からの再編入が可能かどうかを打診しなければなりません。

学校に戻る気持があるのかどうか、彼の意思を確認した上で、姉を伴って学校に向かいました。 学校では校長先生に会うことができ、訪問の意図を説明すると、一番問題にされたのは年齢的なことでした。来年の春というと彼はもう15歳になっています。ストレートに入ってきた中学一年の同級生とは3年の開きがあります。年長ゆえに年下の同級生に悪い影響を与えるのではと危惧されたのでしょう。でも彼の性格の良さは私が保証しますということで、納得してもらい、後日職員間で会議して決定しますと言われました。

実は私が一番危惧したのは、彼には学習障害があるということです。このことは小学校6年までの在籍中に先生方も承知のことだと思われますが、それが原因で受け入れ拒否されるかもしれないと思ったのです。たまたま当時の担任の先生は不在で、その件は触れずじまいでしたが、あとになって断りの連絡があるかもと内心覚悟していたのですが、今日にいたるまで電話がないところをみると良い兆候かも?
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学校ではたまたまどなたかが学生と父兄にお昼ご飯を寄付していて、私たちもどうですか、と誘われました。生徒たちの食べているのを見ると美味しそうなタイ風麺です。お昼を済ませていたのと時間がないので固辞しましたが、遠慮するAhtitと姉には帰りがけに食べて行くようにと半ば強制的に列に並ばせました。普段のご飯と味噌だけの食事からすると大ご馳走ですから。

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学校のことは一段落したとして、もう一つの問題の家族の収入を増やす方法として考えていた養豚等が不可能と分かったいま、別の方法に頭を悩ましていて良い方法を思いつきました。 

村で見た真新しい保育園では30人近くの園児が通っています。そこで姉にアシスタント的な仕事をさせ、その給料を補助するというものです。これだと保育園と家族を支援するという『一石二鳥』で我ながら良いアイデアだと思うのですが。。
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by karihaha | 2014-01-09 15:47 | ブログ | Comments(0)

HAPPY NEW YEAR!

新たな年が明けました。この一年も皆様の御多幸をお祈りいたします。


先日村へ向かう道中で前を走っていた車にお坊さんが乗っていました。でもよく目をこらすと。。。
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このお坊さん、私たちの目的地のすぐ近くまで‘同行’してくださいました。今年はきっと良いことがありそうな予感(?)。

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これはこの冬の異常低温を慮った‘親心(?)’。 心なしか迷惑顔そうなのが気にかかりますが。。。


では、良いお正月をお過ごしください。
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by karihaha | 2014-01-01 12:17 | ブログ | Comments(0)