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影武者

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夏休み中のNamuuから電話がありました。 刑務所にいる母親に面会したいと言うのです。

前回水遊びに連れて行ったとき、近々お母さんに会いにいこうね、と言っていたのを待ちきれず早速の催促です。

『おばさんの許可は貰ったの?』と聞くと、従妹も行きたいと言っているので大丈夫とのこと。この従妹の母親、つまりNamuuの母親の姉も同じく薬物の罪でチェンマイ刑務所に服役中です。


当日はおばの経営するゲストハウス内のレストランまで迎えに行き、午後の面会を申し込むと、残念ながら従妹は面会の許可がおりませんでした。 身分証明書を持ち合わせておらず、不許可になったのです。 普段はチェンマイから北へ200kmほどのチェンライの叔父宅に身を寄せている彼女ですから、よくても年2・3回しか会えない折角のチャンスをのがしてしまったのです。 本人の不注意とは言え、まだ13歳の子どもこと、何とかしてあげたかったと残念でなりません。 ちなみに彼女の母親はNamuuの母親の刑期25年よりさらに長く、5千錠の覚せい剤所持で35年という刑が下されたばかりです。

面会室に入ってしばらく待っていると、母親が小走りやって来て、私たちの待つ席とはフェンスで隔てられた向かいの席に腰を下ろしました。 私は席をはずし二人っきりで話してもらうことにしました。スピーカーに顔をくっつけるように話す二人は泣いているようです。

しばらくするとNamuuが私を呼んでいます。その上で、母親と私に訴えるように「もうあの家にはいたくない」と言うのです。 ホテルの手伝い以外に、普段は家の掃除もしているが、少しでもおばの気に入らないやりかたをすると叩かれるというのです。

初めて聞いたそんな話で、何とかせねばという想いをさらに強く持ちました。 いまは子どもを預かってくれそうな財団に話を持ちかけていますが、Namuuのおばの都合と財団の思惑という大人の事情に何とか折衷案を見出さねばなりません。

幸いなことに財団側も積極的に動いてくれそうな気配で、上手くいけば来年度からは財団から学校に通えるかもしれません。

いまのところ母親からの要請があったという口実で、その財団が前面に出ておば達と話をしてくれることになっています。私はあくまで影武者です。もし万一おばが拒否した場合、『余計なことに口出しして』と遠ざけられる可能性を危惧してのことです。最悪の場合でもNamuuには私がいるという状況を守ってあげたいのです。
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by karihaha | 2014-03-31 21:36 | ブログ | Comments(0)

完成真近

建築中の新保育園園舎の続報です。
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こちらのインターナショナルスクール課外活動の一環として、一組30人前後の中学生が日替わりで3日間かけて2棟目の園舎にペイントするべくやってきました。

その絵を見てみると、「ウーン」。ちょっとカラフル過ぎませんか? 目が疲れるほどだと思うのですが。。 個人的には何もない白壁の方が良いと思うのだけどなー。 でもこれもその作業とは別枠の寄附を期待しているので、背に腹はかえられないというところ。

この第一グループが帰るとすぐにバンコックの大学生50人超えがやってきました。このグループは今月末まで泊り込みでキッチン・食堂棟に取り掛かってくれます。宿泊はすぐ傍の小学校で、そして食事は学生たちが作ることになっていますが、その調達や手配はヌット先生たちの責任になります。

今日『ヌット先生、生きてるー?』と電話してみました。冗談ではなく、いつ倒れてもおかしくないと本当に心配してのことです。 寺からの引越しに引き続き、学生グループの受け入れ、地区の保育園合同での子どもたちの学習成果のコンペティション、そして今週末の合同卒園式の準備等々、それらのことを保育園を閉めるやり遂げている、あの細い身体でのこの頑張りには本当に頭が下がります。


さて新園舎完成もいよいよ近いようです。とりあえずは子どもたちが徒歩で通える距離で、雨露をしのげる場所が確保できました。あとは必要に応じて、やれることからやっていけば良いんだと話し合っています。
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by karihaha | 2014-03-26 21:22 | ブログ | Comments(0)

水遊び

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暑い暑い一日、子どもたちを誘って遠出をしました。

予定としては、お昼ご飯を食べてそのあとはBooを訪ねて行き、帰りに近くの像園にでも寄ろうかと言うザックリしたものでした。 何よりこの遠足の目的は、子どもたち同士は財団から去ってからは殆ど接触がなかったのを、何とか交流を再開させてあげたいと言うものだからです。

財団にいる間は毎日『同じ釜の飯』を食べ寝食を共にしていたのが、一人また一人と親許に帰ったりしてからはぷっつりと連絡が途絶えているのは何とも勿体無いものです。


一行は結局Booが夏休み中に働いている、食堂が管理する川べりの座敷に落ち着くことにしました。思いがけず水遊びができる場所なのですが、予定していなかったため、誰も着替えを持ってきていません。

するとBooが妹のBaanに連絡して、子どもたち全員分の着替えをが揃いました。おかげで最初はぎこちなかった彼女たちも、水遊びに興じることですっかり昔の雰囲気に戻り、この企みは大成功です。何より嬉しかったのはBooの成長で、そんな心配りも出来る頼もしいお姉ちゃんになりました。

だからこそBooが抱え過ぎないよう気をつけてあげねば。「頼っていいんだ」と思える存在でいたいと思っています。
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by karihaha | 2014-03-20 21:20 | ブログ | Comments(0)

頑張って

3月中旬からは殆どの学校が長い長い夏休みに入ります。 今年は高校生までは例年通りおよそ2ヶ月間、新学年度は5月中旬からです。 ところが大学生となると殆んど年の半分、つまり8月まで休校です。これは2015年のAsean経済統合に合わせての措置だそうですが、たとえ今年に限っての事とはいえ、大学生目当ての商売をしている、食堂や下宿を糧にしている人たちは大変でしょう。


先週の金曜日からは支援先の村の小学校も休みに入りました。その前に頼まれていた子どもたちの件で小学校に出向きました。

その子どもたち(小四の兄と小三の妹)の母親は去年6月の雨季に大流行したインフルエンザで病死し、父親も今年の2月に木から落ち、両足骨折と臀部の骨折という重症を負ったのです。 家族にとっては弱り目にたたり目の不幸続きです。そこで父親が働けるまでの間の支援要請があったわけです。

まず家庭訪問をしてみると、いまは子どもたちが父親の食事や、身の回りの世話をしているのですが、家は荒れに荒れた状態で、足の踏み場もない中で父親が横たわっていました。こんなことからも、たとえ父親が健常であってもいかに生活が荒れていたか、想像にかたくありません。

担任の先生を交えてのインタビューの中で、「お父さんはお酒を飲むの?」と聞くと即座に否定した兄。でもヌット先生は「あれは嘘だよ。飲むと言うと助けてもらえないと知っているのよ」と言います。

結局いつものようにヌット先生にお金を預け、必要な都度食料品の現物支給をすることにしました。特に2ヶ月間もある夏休み中は一日一度の学校給食も期待できないため、子どもたちの食糧・栄養源確保は喫緊の問題です。


最後に二人の写真を撮らせて、と言うとスッと立ち上がり、二人が肩を組んだポーズをしてくれました。自然なその仕草からも、兄妹が助け合って生きているのだナー、と感じられ『頑張って』と祈らずにはいられません。
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by karihaha | 2014-03-17 00:48 | ブログ | Comments(0)

仮設教室

やっぱり保育園の子どもと園舎の様子が気になり、足しげく通っています。行ったところでこれと言って何ができるわけでもないけれど、先生のグチの聞き役ぐらいにはなれるのではと。 

いまは建設中の2棟目の床のタイル貼りで、年長さんたちの居場所がなくなり、窮余の一策で園内にある、いつもは定期市に使っている骨組みと屋根だけの場所に急ごしらえの教室ができました。
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『必要は発明の母』と言われるけれど、それはそれで何とか形になっていることに感心させられます。 ゴザを敷き、周りは網状の囲いをしただけでガラッと印象が変わりました。親たちのニーズに合わせ、何としてでも休めないという意気込みが伝わってきます。


そんな環境でも子どもたちはいつも通り元気です。大人もグダグダ考えるヒマがあったらやるっきゃない!
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by karihaha | 2014-03-13 23:21 | ブログ | Comments(0)

引越し完了

またまた保育園がらみの話です。

先生の報告によると、荷物の運び出しは無事(?)終わったようで、今度は父兄総動員で旧園舎の清掃です。写真を見る限りでは本当にきれいさっぱり荷物がなくなり、これで今月中旬の大法会が終わっても、元にはもどれないと実感させられます。
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園を閉めれば父兄たちの日雇い仕事を休ませることになるため、園児たちはとりあえずは完成半ばの棟に収容することに。でもその棟にいれるべき荷物はまだ野ざらしのまま。

台所、食堂棟は今度の学生グループの到着を待たねばならず、それもどこまでやってくれるのか。。とは言って給食は欠かすわけにもいかず、近所の家庭の台所を借りて等々、まだまだ綱渡りの日々が続きます。
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先生のFacebookのコメント欄にはあの信仰心に篤いタイ人でさえ、お寺の対応を非難するものが多く、そんなことからもこの事態はいくら何でも配慮に欠ける、と本当に残念で仕方ありません。
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by karihaha | 2014-03-10 21:27 | ブログ | Comments(0)

厳しい現実

保育園の移転がますます緊急性をおびて来たようです。

先生のFacebookの記事によると、お寺からは「とにかくすぐに荷物を移動して欲しい」と言う要請があり、1棟目しか完成していない状態の中、移動した荷物は先生方の自宅で保管したり、運動場に野ざらしにしているものもあるとか。まあカラカラ天気の日々で雨の心配はないのだけれど。。

今月中旬に予定されている仏舎利塔の完成披露法要の準備、50人のお坊さんが参集する大法要、お寺と村にとっては一世一代の行事という諸々の事情は分かるけど、保育園として間借りを許してくれていた、20年間も積み重ねたお寺の善徳を台無しにしそうな『仕打ち』と思えてなりません。

先生は『期限があるのは分かってはいても、収容する設備が完成していないのを承知の上で、早く出て行けだけで、大丈夫?とか何か手伝えることはない?という言葉の一つもないのが寂しい』と書いています。


準備を手伝っている檀家は殆んどすべてがタイ人です。そして代々村人の中心にお寺があったのは理解できます。一方保育園の園児は山岳少数民族やビルマからの難民の子弟です。彼らの父兄は村人の持つ土地で安い労働力として雇われています。私などから見れば互助関係にあり、双方うまくやっていると思うのですが、今回のようにいざと言うときに、現実の厳しさを見せ付けられるのです。
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by karihaha | 2014-03-08 00:24 | ブログ | Comments(0)

柱の一本でも。。

先週に引き続き、今日も新しい保育園舎の件でチェンダオへ。

この件に関してはこの一年、ヌット先生を始めとして先生方のスタディーツアーやその他の機関からの寄付を募る努力を尊重しつつ、あえて傍観者の立場をとっていました。何かあればお手伝いしようという気持はあっても、主導権はあくまで先生や所轄機関である郡・村であるのが自然だと思ったのです。

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でもお寺からは立ち退きを迫られていながら、まだ50%しか完成していない設備では、いよいよお尻に火がついた状態になり、見るに見かねるという事態になったと言う訳です。今週からは年中・年長の子どもたちは新しい建物に。そして年少児たちは何とか頼み込んだ末、2棟目が完成するまでは旧園舎にいられることになりました。 でもそれも来週一杯が期限です。

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今日行ってみると、子どもたちの父兄が10人ほど無償での作業をしていました。ヌット先生の要請で、父兄が持ち回りで単純作業を手伝っているのです。彼らは普段でも農作業や建設現場などで働いていますから、ある意味このような作業はお手のものでしょうが、一刻の猶予もならない、でも子どものためという気持が強く伝わってきます。

3月中旬に予定されている仏舎利塔完成法要の準備に忙しいお寺にも行ってみました。まず驚いたのは寺の入り口に新たに設営された巨大な大木です。いままでのブロック積みの門が取り壊され、それら大木が左右に四本づつ並び、門柱を形成しているのです。

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仏舎利塔と言い、この門柱と言いいくらお金がかかっているのかしら? ヌット先生によると全て村人の寄付でまかなわれたとか。

「。。。。。」

タイ人の信仰心には目を見張るものがありますが、あまりにも対照的なこの2つのプロジェクトに言葉を失っていると、「その大木の1本分でも寄付に回してくれたら」というヌット先生の言葉に、タイ人でも同じことを考えるのだと、ちょっと救いを感じたりもしました。



「いままで集まった寄付を毎日書いて貼りだしているんだよね。このあいだの落成式で集まった分も氏名と金額を。村長は四十バーツ(120円)、村の役員の一人も同じ額って。すべてそのまま書いたら、その2人が飛んできて公表するんだったら何で前もって言ってくれなかったんだ、と言って300バーツずつ置いていったわ」。

ヌット先生、なかなかやります(笑)。
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by karihaha | 2014-03-06 01:18 | ブログ | Comments(0)

落成式

寒かった冬が終わったと思ったら、ここチェンマイでは本格的な夏の到来を感じる日々が続いています。連日30度をゆうに越えるカラカラ天気の中、支援先の保育園の新園舎の落成式が行われました。
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とは言っても完成度はまだ50%で、やっと1棟目とトイレ棟が形になったという段階ですが、なにせ間借り先のお寺に引越しをせかされている中、とにかく出来たところから使っていこうということになっています。


そのお寺はいま、敷地にはそぐわない巨大な仏舎利塔を建設中で、園児の遊び場がどんどん侵食されて行っています。仏舎利塔完成のあかつきには園舎をお寺の施設の一部として使用したいとの通達があったのは一昨年の暮れでした。

山岳民族やビルマ難民の子弟が大多数ということで、普段からこの保育園は同じ地域のタイ人子弟が多い保育園に較べると、何かと差別を受けがちですが、今回の事態になっても郡からの支援は全くなく、すべて寄付でまかなわれたのです。

もし万一移転先が決まらなければ、保育園の閉鎖ということも考えられました。そうすると園児たちは7kmほど離れた別の保育園に通園を余儀なくされます。交通機関のない村での足はオートバイですが、貧しさゆえにそれも買えず、大半が徒歩で送り迎えしている父兄にはその距離は遠すぎます。

そこで私も協力して外務省の『草の根無償資金協力』を申請したのですが、それも下りないと連絡があったのは去年の四月、それからはヌット先生を始め、先生方の尽力で何グループもの学生のスタディツアーを招待した作業、そして寄付で一歩一歩プロジェクトが形になってきたのです。

そんな無償の作業と寄付だけに頼った計画でしたが、教室用の一棟目とトイレ棟はすでに完成し、2棟目の教室棟は建設中、そして今月来てくれる大学生のスタディーツアーが台所・食堂棟に取り掛かってくれるはずです。
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お坊さんを呼んでのこの日の落成式には大勢の村人たちが参集してくれました。でも役場の職員の姿がなかったのが、このプロジェクトを取り巻く環境を象徴しているのだと感じさせます。

読経のあとに続くお坊さんへのお布施の際、村長やヌット先生を差し置いて突然私が呼ばれ、要領の分からぬまま務めましたが、あとで落ち着いて考えてみると、「その役目はヌット先生が一番ふさわしかったのに」と後悔しきりです。でもこれも先生の配慮だったのでしょう。


何はともあれこれで子供たちの居場所が確保できました。先生の「子どもと父兄のため」という変わらぬ情熱のおかげで。
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by karihaha | 2014-03-02 19:58 | ブログ | Comments(0)