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タイ人と何かしようとすると。。

一週間程前にAhtitから電話がありました。彼はこの新学期からお寺で中一をやり直しています。


電話の内容は、『新しい学校で小学校の履修証明書を求められているけど、前回それをとりに帰ったときに前の小学校から戸籍筆頭者のサインが必要と言われた。筆頭者は父親だけど、その父親が学校へ行くのを拒否している(!)』と言うのです。

私の知る限り、彼の父親は幼い頃から別居で定職につかず、どうして食べているのか謎の人物で、、保護者責任を全く果たしていないはずです。そんな人をいまだに戸籍筆頭者に据えているのも驚きだけど、サインをしにいくのを拒否するのにも二度ビックリ。 

「何でお母さんにしておかなかったのよ」と言ってもあとの祭り、その証明書がないと今の学校での勉強の継続が難しいと言われては重い腰を上げずにはいられません。チェンマイから130kmの学校へ行くのと、村から父親が6kmの距離を行くのと比べると、「絶対おかしい」と思っても、Ahtitの父母共ラフ族の村から殆んど出たことがなく、兄弟も似たり寄ったりの環境では、やっぱり私が行ってお願いする方が手っ取り早いんだろうな。
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当日はAhtitの姉と学校への最寄のバス停で待ち合わせ、彼女のバイクで学校へ行くことにしていました。村への電話はお天気によって、通じたり通じなかったり。再確認の電話もできないまま、一抹の不安を感じながら着いてみると、案の定姉の姿が見当たりません。そしてしばらく待っても来ない。 

『130kmと6km』。どうしてもこのことが頭をグルグル駆け巡ります。「それならもうイイヤ、帰る!」と啖呵を切りたいけど、困るのはAhtit。 結局待ち合わせの店でバイクタクシーを手配してもらい、山の中の学校へ。
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幸い顔見知りの校長先生が、「問題ないよ。明後日はチェンマイに行く用事があるから届けて上げる」と驚くほどスムーズな展開。 やっぱり私が来て良かったんだと、ちょっと気を取り直してはみたものの、学校のこの人によって違う対応と言い、Ahtitの家族といい、タイ人{一部の}と付き合うのは本当に疲れるなー、と改めて思い知らされた出来事でした。


そして、今回は一件落着だけど、これからもAhtitに関しては色々あるのだろうなー。 学習障がい(LD)の彼がどこまで頑張れるか。 この方向でいいのか、色々悩むところではあります。
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by karihaha | 2014-07-29 21:54 | ブログ | Comments(0)

Namuu

Namuuの財団への受け入れが難航しているようです。

この一ヶ月間は元同僚からの朗報を待っているのですが、彼女も子供の受け入れには直接関係のない場所に移動していしまったため、あまりプッシュしても、という大人の都合が頭をよぎり、積極的な働きかけができぬままの日々が過ぎてしまいました。


今日はいつものように、在学中の学校まで会いに行きました。 終業時間を見計らって校庭に入って行くと、まだ生徒たちはクラスにいるようで姿が見えず、それでは、と近くにあった椅子に腰掛けて待っていようとした矢先、どこからともなくNamuuが現われました。「課外授業中だけど、話できるよ」と。

いつもこんな感じです。不思議な学校です。問い合わせする前に会いたい人が向こうからやってくるのです。ひょっとして私専用の監視カメラでもあるのか??


いつものように心ばかりの届け物を渡したあと、その後何か財団から連絡があったか、と聞きましたが、案の定の状態のようです。

「でもね、それはそれとして」と話の口火を切ろうとすると、「勉強はしっかりするんでしょ。分かっている」と言います。 驚くほど大人びた口調と考え方に、いまだに初めて会ったときの7歳のままの子供扱いをしてしまっている自分に気づきます。 それにしても彼女はこの数年で本当に成長しました。母親が二度目の服役をして以降、彼女はその年齢にはつらすぎる我慢を重ねながらも、何とか素直に成長してくれています。


来年はいよいよ中学生。そのことも話題にのぼりました。

「財団に行かれないようだったら、チェンライのおじさんのところに行きたい。本当はチェンマイにいて、Y校かW校を受験したいけど、それがおば宅にいる前提なんだったら諦める。 前の休みにおじ宅に行った後、チェンマイに戻りたくないと駄々をこねたら、とにかく小学校卒業までは我慢してと言われた」。


「ここに来るのに歩いて1時間かかったよ」と言うと驚いたNamuu。 実は車の運転できない私が移動するときに頼るのはソンテウという、乗り合いピックアップなのですが、市内からちょっと外れるこの学校には中々行ってくれず、「それならイイヤ!」といつも歩いてしまうのです。

「電話番号憶えている? いやなことがあったらいつでも電話しておいで」とか、歩いてしか会いに行けない情けないKarihaha(仮母)です。そしてNamuuに会いに行った帰りは、いつも自分の不甲斐なさを思い知らされます。

実の母親を筆頭に、大人の事情に振り回されている少女にいまだにこれと言った有効な対処が出来ていないのです。
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by karihaha | 2014-07-22 23:18 | ブログ | Comments(2)

ホムカム

こちらでも日本のテレビ番組のビデオを見る方法があるのですが、『ホムカム』と言う、日本在住の外人の方に、故郷に帰ってみませんかと呼びかけ、同行取材するという番組があり、前回はタイ人の姉弟が取り上げられていました。二人は最近まで児童養護施設で暮らしていたという紹介に、否が応でも興味を引き立てられます。

2人のタイ人の両親は姉が2歳、弟がまだお腹にいるときに別れ、父親はそのまま別の女性と帰国。残された母親は困窮の末、子供たちを施設に預けた。そして今回、初めて母親と共にタイに行き、出来れば一度もあったことのない弟が父親に会いたいと言うのです。

結果、父親は見つかり、会いたくないと抵抗する母親を説き伏せて初めて‘家族’が再会したところで終わりました。

この姉弟の会いたいという決断そのものは、自然な情の流れなのかもしれないけれど、やっぱり考えさせられましたね。

番組では暮らした養護施設を訪れるシーンもありました。 私も同様の施設で働いたこともあり、そしていまも一部の子供たちに関わっていることもあり、施設の子供たちの大半がいかに色んなことに耐えながら暮らしているかということを、少しは分かっているつもりです。いくら頑張っても、実の親を思う気持には勝てません。時には「あんな親」と思うような環境で暮らしていた子供でも、一旦親元を離れると良いところばかり思い出すのでしょう。

そんな子供たちを見てきた身には、客観的に見て、「普通は許せないだろう」と思うのは、第三者ゆえの感じ方なんだろうということも何となく分かります。
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余談ですが、写真は以前働いていた施設の同僚から送ってきたバースデイカードを読む双子ちゃんです。その同僚は、帰国後思い立って、全く畑違いの分野の幼児教育課程で資格を取るため、50歳を過ぎての再チャレンジの大学生活を送っています。そして献身的だった施設での勤務を終えても、いまもなお子供たちの誕生日のカードやプレゼントを欠かさず送ってきます。

番組の姉弟もきっとそんなスタッフに支えられて暮らしていたに違いありません。私など、出来れば今回のことに関しての、施設の職員さんの感想も聞いてみたい、などと思ってしまいます。
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by karihaha | 2014-07-18 03:14 | ブログ | Comments(0)

字が書けた!

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支援先の村の保育園で新たにスタートしたプログラムが好評のようです。

数ヶ月前にやっとのことで完成した新園舎、3棟ある内の食堂棟はお昼休みの数時間しか使われないということで、何か活用する方法がないかと相談した結果、村人の収入を増やすための職業訓練や、教育活動といった、大げさに言えば『成人学級』に活用できれば、ということになりました。

ターゲットグループは保育園児の保護者、その殆どがビルマ(ミャンマー)からの経済難民と山間少数民族です。 彼らは生涯を通じて満足な教育を受けておらず、タイ語は何とか話せても読み書きはできないという人が大半です。 そのため仕事と言えば付近の農家に雇われての農作業や、工事現場などでの日雇い仕事をしています。

善は急げと5月の新年度から早速始まったのは、文字や数字の読み書きと簡単な算数を教えることです。‘生徒’は希望者を募った結果集まった20人余り。 下は20歳から上は80歳を超えるという、バラエティに富んだ顔ぶれです。クラスのレベルは幼稚園の年長さんからのスタートです。 

生徒たちは皆驚くほど熱心らしく、宿題も必ず提出してくるとか。夕刻からのそのクラスにはヌット先生とその娘さんがボランティアで先生を務めていますが、一応曜日は決めてあっても、毎日のように「もっと宿題ないの?」とか、「分からないところを教えて」という人たちも多く、生徒の中にはクラスが生活のハリになっているようで、心身の健康にも良いという思わぬ副産物も生んでいるようです。
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しかし、このプロジェクトに対する村人の反応は最初あまり芳しいものではありませんでした。技術指導はさておいても、文字や数字の教育となると、いままでそのためにメリットを得ていた雇用者があまりいい顔をしなかったようです。 『搾取』とまではいかなくても、その層の人たちがあまり知恵をつけると都合が悪くなるのでは、という真に理不尽な思惑もあったとか。

周囲との小さな摩擦もあり、まだまだその成果や今後は未知数ですが、少なくとも、生まれて初めて字が読めた、と喜んでいるお年寄りを見ると、純粋に一緒に喜びたくなります。
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by karihaha | 2014-07-13 12:23 | ブログ | Comments(0)

0ちゃん

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チェンマイ郊外に、身体障がい者のための学校があります。 類似の施設の中では北タイでは唯一の公立の学校です。ここでは寄宿舎もあり、北タイ17県からの生徒たちが学んでいます。


今日は久しぶり、多分5年ぶりぐらいにこの学校を訪れました。着いて驚いたのは記憶にある施設に比べ、格段に設備が整っていること。増設された校舎や寄宿舎に加え、周辺の環境も随分整備され、最初は場所を間違ったかと思ったほどでした。


校内で最初に声をかけてくれた人が教室まで案内してくれました。 お昼休みを少し過ぎてしまっていたので、それを詫びると、「全然かまわないですよ」と言い、飲み物まで持ってきてくれます。 この『ゆるさ』がタイにいる醍醐味とも感じています。そしてクラスはと言うと、午後の授業が始まっているはずの時間ですが、先生の姿も見えません。。


今日の訪問の目的は以前働いていた財団にいまもいる、0ちゃんに会うためです。彼女はこの学校に通う前は、財団から程近い普通校に通っていたのですが、大きくなるにつれ周りと自分の違いを強く感じるようになったようで、中学から自ら進んでいまの学校へ通うことを希望したそうです。

先日偶然会ったときに、「次は学校に会いにいくね」という約束を果たせぬまま、数ヶ月。今回はそのときに約束した靴を持って行きました。 私としては随分奮発したんですが、あれだけ喜んでくれたら安いものです。
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しばらくすると先生が現れ、やっと授業が始まりました。0ちゃんの現在のクラスメートは5人。広い教室に殆どマンツーマンの授業です。タイでの社会福祉は日本とは比べ物にならない位行きわたっていないと感じるのが常ですが、ことこの学校に関しては(少なくとも設備面では)文句なく素晴らしいと言えます。


いま中学3年生の0ちゃんの夢はチェンマイ市内の職業訓練校に進学し、コンピューター技術を学ぶことです。 現状ではクリアしなければいけない問題もあり、高いハードルでしょうが、是非彼女の夢が叶えられるよう、門戸が開かれるよう祈っています。
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by karihaha | 2014-07-09 19:44 | ブログ | Comments(0)

郵政省も

まだ戒厳令が継続中のタイですが、日常生活を送る上では何らと言っていいくらい影響を感じません。

でも、主要なポイントにはまだ軍隊が配備されていて、昨日も家の近く、旧市街のお堀に面する門あたりには軍隊の一団の姿がありました。とは言っても皆談笑中だったり、食事を摂る光景ばかりが目立っていましたが。。 

そうは言っても公務員や、農民への前政権崩壊の影響はあり、公務員で言えば、(ヌット先生によると)軍隊以外には数ヶ月間給料が払われていないとか、農民からの米買上げ代金支払いがやっと実施されつつあるけれど、その他の代金(ここ北タイで言えば名産の一つにんにく)支払いがまだらしいです。 これが長引くと、そのお金を当て込んでの農民たちの次の作物植え付けもできず、悪循環が長引くことが危惧されます。



それでは、タイの暗い話ばかりではなく、今日はちょっと感心したことを。

Ahtitが3ヶ月ほど前からお寺に暮らしながら、学校に通っていることは書きましたが、お寺から3食が支給され、学費が必要ないとは言え、細々した経費を支援することを約束しました。

普段なら奨学生の銀行口座に振り込むのですが、彼は口座がないということで、書留で送ってあげることにしました。長いあいだタイにいますが、正直言って初めて国内書留を利用することに抵抗(大丈夫か?という点で)があったのですが、仕方がありません。

郵便局に行ってまず驚いたのがその安さ! 封書の切手代が3バーツ(十円)、そして書留代が13バーツ(四十円)。 これには勿論Trackサービス(追跡サービス)があります。物珍しさ(暇さ?)もあって、毎日チェックしていると、昨日(3日目)にデリバリーが完了し、受け取り人の名前まで見ることのできる機能がありました。 先日はEMS(国際宅急便)の優秀性を書きましたが、タイ郵政省も侮れないなー。


それはそうとこの2・3日Ahtitに電話しているのに、全く繋がらないのはどういうわけ? 「まさか、またどこかへ行ってしまったのか?」という思いも頭をかすめるけど。。 いやいやそんなことはないよね?
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by karihaha | 2014-07-04 20:21 | ブログ | Comments(0)