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やっと肩の荷が

このブログでも何度も何度も取り上げたNamuuの身の振り方に、やっと決着がつきました。

今年に入ってからは3月に迫った小学校卒業を控え、その後をどうするか。彼女としてはもうどうしても今の遠い親戚の元にいるのはいやだということで、私としてはお尻に火がついたような思いで思案をめぐらせ、心当たりのところにあたっていましたが、幸運なことに前職の元スタッフが働いている財団でやっと引き取ってもらえることになりました。

引き受けさきが見つかったとは言え、実現するまでにはまだまだ紆余曲折がありました。まず彼女が身を寄せている遠戚です。 たとえ13歳の子供をお手伝いさんのように使っていた人であれ、それ故にNamuuの子供らしい生活が拘束されていたとは言え、2年間という一宿一飯の恩義はあります。そして25年間という、彼女の母親の刑期を考えると、あと数年間後(18歳)にはNamuuも財団を出ざるを得ないとしたら、親戚づきあいを断ち切る訳にはいきません。

結局、無い知恵をしぼって刑務所職員の勧めで、ということにして何とか今週月曜日から財団に移れることになりました。


そして私も彼女の自助努力で新しい環境に馴染んでもらおうと我慢して、ここ数日は連絡しなかったのですが、明日は中学入試があります。財団の近くの公立の中・高一貫校での受験です。入試に関しては彼女の学力だったら多分大丈夫だと思うのですが、励ましの意味と、いやそれ以上にどうしているか心配で電話してみました。

すると、「楽しいよ。気楽だし」という明るい声を聞き、ホッと肩の荷が下りました。

今までの彼女の精神状態を考えると、財団でのセラピーも必要かも、とお願いしていたのですが、その必要もないかもしれません。これからは彼女も13歳の少女らしい生活ができる。やっと『大人の都合』に振り回されない生活をさせてあげられそうです。



下の写真は、これも卒園する支援先の園児たちへの心ばかりの品を送ったときのものです。 20数色の色鉛筆がメインだったのですが、その他に園児全員に持っていった、豚の頭を型どったお菓子の方が大人気で。。 これぞまさしく『花より団子』、でしたね。
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by karihaha | 2015-03-28 00:32 | ブログ | Comments(0)

煙害、そして卒業式

3月も下旬に入り、チェンマイではこの数週間山焼きによる煙害に苦しめられています、 

この煙害こちらで暮らし始めて10年以上になりますが、今年が一番ひどいような。。 毎年そんなことを言っているような気がしないでもないのですが、さすがに外出を控えたり、どうしてもという場合はマスク着用などは初めての経験です。

こちらでも空気清浄器が手にはいるらしいのですが、日本に比べてかなりの高額(円換算で3万円から6万円)商品らしく、こうなると寿命をとるか、お金をとるかという究極(?)の選択に迫られているような感じがしないでもありません。


そんな中、タイでは各県・各校バラバラとも言える学年末が終わり、来週からはいよいよ本格的な夏休みに入ります。 平均して2ヶ月間もの休みをどう過ごすのか、と毎年思うのですが当事者でもない私でも何だかアッという間に過ぎるような気がします。 その分登下校の送り迎えの渋滞も解消されるでしょうから、空気も良くなるのではとかすかな望みをつないでいるのですが。。
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そしてこの時期は各校卒業式も執り行われます。 こちらの卒業式は幼稚園から大学生まで何だかちょっと大げさとも言える演出で、仰々しいガウンを羽織ったりするのが慣例です。でも見慣れてくるとそれがないとちよっと物足りないような気分がしないでもありません。

今年は奨学生の内、小学生・中学生合わせて四人が卒業しましたが、たまたま用事があったりしてそのうち小6のNamuuの式だけ参列できました。 お子さんのいる方は運動会や類似の式で思わず涙ぐむと聞いてはいたのですが、「まさかこの私が!」。 

その涙の理由は刑務所にいる母親がどれほど参列したかっただろうとか、いまのNamuuの将来を決める複雑な状況に奔走しているということもあるのですが、何より、よくぞここまで、という気持に沿うような演出がされているのがタイ式の卒業式の卒業式たる所以なんでしょうね。
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by karihaha | 2015-03-23 01:23 | ブログ | Comments(0)

エッ! エーッ!!

前記事に書いた高校2年生の女の子のことが、何かとんでもない展開になってきました。

先週末のヌット先生からの電話のあと家族の様子を聞いてみると、「それがね、違っていたみたい」と言うのです。 「何が違うの?」と聞くと、「土地を売り払ったのは本当だけど、その使い道で母親から聞いたことは全くの誤解だと、少女が言っている」という答え。 少女の言うには「手にした5万バーツのうち、2万バーツは生活費として母親に渡し、残りは学費にとってある」とか。

「では、バンコックへ韓国人スターのコンサートという話はどうなったの?」

「バンコックへ行ったのは確かだけど、それは学校からの課外活動で、コンサートなんかではないらしい」

そもそもヌット先生が韓国スター云々の話しを聞いたのは、知的障がいのある母親からなので、信憑性が疑われるのは確かだけど、そんなことを言った母親に娘がすごく怒っていると聞けば、娘の言っていることが本当なのか??

一旦は支援打ち切りを決心したけど、これは直接会ってみなければ何とも言えない情況になってきたなー。折りしも各学校は今週末から来週にかけて長い夏休みに入るので、来週ぐらいには自宅で会えるでしょう。結論はそのときまで持ち越しておきます。 やれやれ。。


写真は先月下旬にあった、支援先のリス族の村の保育園で行われた旧正月の集まり風景。 子供たちは学校を休み、大人は畑仕事を休止しての村人総出でのお祝いにはリス族特有の踊りや、お祈り。そして食事やお菓子が振舞われる子供ばかりではなく、大人にとっても特別な日です。
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by karihaha | 2015-03-08 18:08 | ブログ | Comments(0)

支援

奨学生の一人に高校2年生の少女がいます。 彼女にはもう3年以上前から支援を続けていました。

年老いた祖父、知的障がいのある母との3人家族を、これも支援先の保育園の先生のご近所さんということで知り合ったのは彼女がまだ中学2年のときでした。その家庭環境は支援をしてあげざるを得ないと思わせるに充分なほどの困窮状態であるのは、家庭訪問をしてすぐ分かりました。その後は奨学金の他、訪問時には家族への食料品や衣類を渡していました。


行くのはいつもチェンマイへの帰りのバスに間に合うような時間帯なので、学校からの帰りが遅い奨学生本人に会う機会がなかなかなく、前回の訪問も祖父と母親に会えれば、といつも車で送ってくれる保育園の先生に告げると、先生から驚くべき話を耳にしました。

その少女が自宅のある土地の半分を、祖父に無断で売り渡したというのです。買主は同じ学校に通う村の住人の一家らしいのですが、知的障がい者の母親を帯同して契約を済ませたらしのです。 しかし母親は何が行われているのか理解できなかったのは明らかです。

300平米ほどの土地を5万バーツ(20万円弱)で売り渡したそうです。この金額はいくら田舎とは言え格安です。先生はまさに叩き売りと言います。

さてそのお金を何に使ったのかと言えば、同級生と車をチャーターして、バンコックに韓国人スターのコンサートを見に行ったとか。その総額3万バーツ(12万円)。その使い道はさておいても、何とも大胆なことをしたものです。私も聞いた当初は開いた口がふさがらないという形容がピッタリくる心もちになりました。

いったい彼女はどうしてしまったのでしょう。幼いころから全てに我慢に我慢を重ねなければいけない生活環境であったのは想像にかたくないのですが、それにも関わらず素直で真っ直ぐに育つよう、先生も影になり日向になり一家を支えて来られたのです。そのかいあって素直で純朴に見える彼女に、私も何か手伝えればと思わせられたのが支援の始まりでした。

私以上にショックを受けているのは先生で、すでに「もう支援をしないから残りの2万バーツを学費にしなさい」と言い渡したそうです。その判断は異存がないのですが、さて、祖父や母親のことを思うとそれだけでこの件を終わらせてしまっていいのか、と悩むところです。

本人には自覚がないでしょうが、この『若気のいたり』としか言えない行為で、支援のむつかしさを又も思いしらされています。
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by karihaha | 2015-03-01 02:50 | ブログ | Comments(0)