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奨学生いろいろ

6月も中旬を過ぎ、新学期が始まって1ヶ月が過ぎました。 奨学生との面談や保護者会、家庭訪問も昨日全員が終わり、ひとまず一段落です。

                 ↓保護者会風景
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奨学生の内、今年の新学期からチェンマイのNGO関連の養護施設に受け入れてもらった少女3人、チェンライの施設に移った少年1一人、卒業生2人、学校の勉強についていけずドロップアウトした少年1人、合計6人が奨学生のリストから外れ、逆に前職の財団を離れ母親の元に帰った少女と、以前チェンダオの中学で支援していたものの、卒業を機にリストから外れた少女Mが新たに加わりました。


この少女Mは実は高校も継続して支援するつもりだったのですが、学校側が他の財団を紹介したということで、それならといつからともなく忘れていました。それがつい最近卒業校の先生と偶然街で会ったとき、3月にあった彼女にとっては1期後輩の卒業式で私を待っていたというのです。 実はその日は参加を予定していたのですが、後になって別の用事がもちあがり、都合でキャンセルした経緯があります。


そして6月に入ってから同校を訪問したとき、思いがけずそのMが私を待っていました。 当日は高校を休んでまで面会を希望していたのです。

話を聞いてみると、確かに海外のNGO財団から奨学金を受けとっているが、それは授業料と交通費だけで、昼食代やその他の教材費や諸々の学校関連の出費は母親に頼まなければならず、母親からは学校を辞めるように言われていると訴えます。

リス族である彼女の実家は、とうもろこしや農作物の栽培で生計をたて、身体障がい者の姉を含む家族全員が小屋のような家に住む実家は、典型的な貧農と言えるでしょう。そんな家族や集落の人々にとり、公立高校に通うMは特別な存在なのです。そして彼女はクラスで一番の成績を誇るがんばり屋さんでもあります。

これからどんどん奨学生も大きくなり、将来的には支援額の増額を考えなければいけなくなる中、奨学生の人数を絞らざるを得ないと思っていたのですが、結局Mにはとりあえずはあと2年間、高校を卒業するまでの支援を約束せざるを得ない気持になりました。
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私をそのような気持にさせたのは、何よりMの積極性があります。なんとしても勉強を続けたいという熱意が伝わってきたからです。生徒会長に選ばれるような素質もさもありなんと思わせられたのです。そしてその後の連絡も頻繁に取ってきて、すべてはスムーズに進んでいます。これは長年のタイ生活の中でもかなり稀有な経験です。

正直言って奨学生の中にはありがたみが分かっていない、つまりは口を開けていれば何か落としてくれると勘違いしているんではないのか、という子供もいます。しかし年齢を重ねるほどMのような生徒が増えてきて、こちらも『義を見てせざるは』という気分にもなります。

Mはその中でも傑出した素質のある、支援しがいのある生徒です。
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by karihaha | 2015-06-18 19:27 | ブログ | Comments(0)

晴れて保険加入

新学期が始まってはや3週間。登下校時の交通渋滞は相変わらずです。その間私もやっと新年度の奨学金授与のための学校訪問と個人面談を90%ほど終えることが出来ました。 前年度の奨学生のうち、卒業や環境の変化で何人かがドロップしたり、新たに受け入れた子どもがいたりで、いつものことながらちょっとした決断を強いられる時期です。

                      ↓ 山の生徒たちからの贈り物。
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そんな中、今度は奨学生の保護者の支援で奮闘(?)することになりました。 保護者と言えば食料や生活用品を定期的に支援しているケースはいままでもあるのですが、この母親の場合は健康保険に関して支援の手を伸ばすことになったのです。

彼女の就学中の3人の娘のうち、2人は奨学生です。 家庭訪問の際、いつも通う病院の医師からきいた話として、タイで出生したにも関わらずなんらかの事情でタイ国籍がない人達に健康保険制度に加入する資格を与えるという法律が、4月の国会で可決されたというのです。

母親は長年喘息に苦しみ、毎月病院通いですが、カレン族として生まれてすぐに児童養護施設に引き取られたため、いまにいたるまでタイ国籍がなく、医療費のすべてが実費になり、それが原因で貧しい家計をさらに困窮させています。

私も早速ネットや医療関係の知人に問い合わせたり、県庁にある社会保険事務所に行ったりしたのですが、どうも要領を得ません。 具体的にどこで申請すればいいのか、必要書類は何なのか等がはっきりしないのです。
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タイ語の読み書きができない母親と外国人の私では心もとない限りですが、もうこれはかかりつけの医師に直接聞くしかないと、母親と共に病院に出向きました。結局思った通りここでもたらいまわしにされたあげく、やっと担当者とおぼしき人と話ができました。でもどうもこの法律がまだ発布されていないような様子で、要領を得ません。

それでもねばっていると、娘はタイ国籍かどうか、であるなら娘の戸籍謄本と身分証明書を持ってくれば保険加入ができると言います。その上「お金はあるの?」と言ったのですが、1年で2,800バーツ(1万円)は彼女の家計では苦しくても、支援することで家計からの医療費負担は限りなくゼロになります。血液検査やレントゲン検査等の手続きも終わり、彼女は晴れて健康保険に加入できました。

ひとまずはホッとしてはみたものの、こんなことならもうずっと以前から加入できていた筈なのに、と釈然としない気持も残ります。 何はともあれ当たって砕けろと出向いた成果があったのは嬉しいし、これからは母親も医療費に頭をなやますことなく治療を受けられる。 

その日の夕刻のビールがひときわ美味しかったのは言うまでもありません。
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by karihaha | 2015-06-05 17:17 | ブログ | Comments(0)