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チョッと休憩(6) 臨機応変 機会均等

チョッと休憩(6) 臨機応変 機会均等_c0071527_13194080.jpg 私は‘アメチュウ’かもしれない。いえ、ビールは大好きですが、‘アル中’ではありません。

 ハンドバッグに飴がかかせない。ないと一種の喪失感のようなものさえ感じたりします。例えば、病院にいるあいだは、しょっちゅう口を動かしている、でも不思議なことに家にいると全然欲しくない。それほどストレスは感じているつもりはないが、そうなのかもしれない。

 私の今のお気に入りは、はっか系の「HALLS」。昔は「KOPIKO」というコーヒー味の飴も好きだった。このKOPIKO、今でも日本人のだれにあげても「美味しい」というので、日本土産にはいいかもしれません。

 と言っても、別にここでキャンデー会社の宣伝をしたいのではなく、この飴、ここタイやアジア各国ではばら売りされているのです。1バーツ以下のコインは流通していてもスーパーぐらいでしか使えないので、2個1バーツで。試してみたことはないけど、多分1個からは買えないのではない???

 スーパーでは駄目でも、小売店では、タバコ2本とか買えます。4本パックの電池を1本からでもいいよ、といってくれた店もありました。A4紙は25枚10バーツから。お米も量り売り、一枡800gぐらいから買えます。ウイスキーや焼酎のような酒類もしかり「一杯7バーツの焼酎を'‘ひっかける’豪の者の女友達もいます。

 その他の品々も取引単位が小さくてもOKで、何を買っても「少ないと悪いしなー」とかの気がねが要らなのが嬉しい。

 タイ人は一般にあまり本を読まない。その上、本は買う物ではなくコピーするものなのです(*よい子のみなさんは絶対に真似をしないでくださいね*)。読書人口が少ないせいで、どうしても1冊あたりの単価が上がるというのがその理由のよう。

 タイ人の友人が、大学の教科書は殆どの学生がコピーですませていると言っていました。学術書は特に高いというのが理由らしいが。道理で、私の住む地区に大学があるので、この界隈にもコピー屋が乱立しています。そんな店では普通、立派な製本までしてくれる。私が回ったアジア諸国ではどの国でも同じような事情でした。

 作家や出版社はたまったものではないだろうけど、苦学生にとってはこれも臨機応変、機会均等?

 総じて言えば、これら国々には低所得者層に優しい流通システムが存在しています。トップダウンではなく、消費者のニーズに合わせた対応を工夫する商店主と、それを気軽に利用する、利用せざるをえない消費者。

  どんな社会層でも「あれ食べた?」、「うん食べた、食べた」という会話が成立する。消費物資に対する好奇心とニーズを一応満足させられる。これもタイ人が、「マイペンライ」と笑顔を浮かべながら人生を乗り切っていける理由の一つなのかもしれない。
by karihaha | 2005-03-10 13:26 | ブログ | Comments(0)
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