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タイの刑務所

こちらタイでも5月の初旬は日本の大型連休並みの休日が続いています。この週末も金曜日から日曜日までの3連休。その上月曜日は公務員のためだけの休日みたいです、その詳細は不勉強ながら不明。

その影響もあって日曜日から予定していた出張を延期しました。家にいる時間はもっぱら気になっていた件の資料集めです。気になっていたこと、それは『タイの刑務所』です。


今回の出張は、チェンマイから遠く離れた村に住む少女達を引き取るかどうかの判断のためですが、その子たちの両親が麻薬がらみの刑で服役中です。そのうち母親は未決のため、これからどのぐらいの刑になるのかも重要な判断の基準の一つになります。そのために母親が服役している刑務所での面会も予定しているのですが、情報によると捕らえられた際に1400錠の覚醒剤保持をしていたらしい、となると常用ではなく密売あるいは運び屋として雇われたのが、密告でつかまったという公算が大です。その仮定のもとでの服役期間は?


それを調べたくて、インターネットでサイトをうろうろしている内に、日本人が麻薬がらみでタイの刑務所で服役中という事実をしりました。

日本人女性のNさんは9年前に1300錠の覚醒剤を持ち出そうとして、25年の刑に服しているそうです。そうなると、今度引き受けるかもしれない少女たちの母親はもっと長い刑期を覚悟しなければならないのかもしれません。


わたしの働く財団は、チェンマイの女性刑務所と密接な協力関係にあります。受刑者たちの子どもを5人預かっている他、受刑者のためのプロジェクト助成金や、友人Tさんとのタイアップのもとその子女のための奨学金付与をしています。そう言った意味もあり、刑務所内への立ち入りは比較的自由を許されています。

先日もプロジェクトの一環で訪問したさい、手工芸関連の職業訓練をしている棟に入ったところ、白人女性に声を掛けられました。1,400人の受刑者がいる中でも白人は彼女一人とのことで、『どんな事情が。。。』と気にはなっても、具体的な話もせずにその場を去りました。

きょう、サイトの中でその彼女の罪状を知りました。『夫殺し』です。

色々なことが書いてありましたが、簡単に言うと別れ話のもつれのようです。彼女はその話し合いの席で銃を持ち出し殺してしまったということです。

「あんなに穏やかそうな人が。。。」という驚きもさることながら、もっとビックリしたのは彼女の刑期が3年半ということです。人殺しで3年半。

覚醒剤の運び屋は終身刑、死刑もあります。今月6才になるうちの子どもの一人の母親は25年です。20万錠の運び屋ですから、死刑も覚悟していたのですが、幸いなことにそれは免れました。今回引き取るかも知れない子どもたちの場合も無知・極貧ゆえの、母親の愚かな行動だったような気がしてなりません。

それでも罪は罪、私のような外国人がとやかく言える立場ではない、だからこそ預かった限りは子どもが安心して暮らせるよう、母親が心安らかに更正に励めるようにしてあげたい、そう思ってやみません。
by karihaha | 2009-05-10 02:08 | ブログ | Comments(3)
Commented at 2009-05-10 09:56 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by karihaha at 2009-05-10 12:26
Nさん、そうです! ご無沙汰しています。もしよければ非公開コメントでメールアドレスを教えていただけたら私の方から連絡しますが。。。
Commented at 2009-05-11 22:57 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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