人気ブログランキング | 話題のタグを見る

世界に一つだけの花

小学生の子どもたちが長い秋休みに入っている10月は、毎日60人以上の子どもたちが一日中ウロチョロしています。

これは世間は休みに入っているにも関わらず、併設している無料幼稚園のデイケアで預かっている子どもたちの保護者の殆んどが日雇いの収入に頼っているのを支援するための、年中無休施設のためなのです。


ということは普段は学校に行っている子たちのケアという意味ではまず教師不足になります。そこで不肖わたしが先生にボランティアしています。


今回の休み中に小学生になった子どもたちに知って欲しいこと;

太陽系
地球
歴史

これが3大テーマです。

むずかしい家庭環境に生れた子どもたちに、偶然と必然が重なりあった中で、人間という生物に生まれ落ちたことを、なんとラッキーなことであるかと言う事を知って欲しいと思います。


今日のクラスでアフリカの一部の国の現状を説明していました。

「あなたたちはお腹がすいた、でも食べるものがないということを経験したことがある?」

19人の小学生全員が「ある!」と声を揃えました。 

「まだ山にいたころ、食べるものが無かった」。「父親が酒ばかり飲んで、ご飯をくれなかった」。「お母さんがいくら働いてもお腹一杯にはならなかった」。「ゴミ箱から漁った」。


そういう状況だからこそ受け入れることにしたのですが、胸をつかれました。彼らにとってはいくら幼なかったとはいえ刻印された自分史なのだということにあらためて思い至らせられました。

いまはわたしの施設にひとまず落ち着いていますが、この快適な状態を勘違いをさせないよう、過去を無いものとしないよう、彼らが地球人の一人として与えられたこの貴重な命の価値を見出せすことができるよう指導していかなければとあらためて思わせられた『にわか先生』です。
by karihaha | 2009-10-21 23:42 | ブログ | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。



<< Wat Pa Pao とは言っても >>