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お正月

チェンダオ郡メーオーナイ村の支援先の一つ、村の保育園の先生から「リス族のお正月に来ませんか?」と電話がありました。

中国正月(旧正月)とリス族のお正月は毎年同じ日に祝われていますが、その行事や風習は大きく違っています。

その一つにリス族の男女が元旦の夕刻から翌朝にかけての夜を徹しての踊りがあります。三味線に似た楽器の音色にあわせて、男女が手をつなぎ輪になって踊るのです。少し悲しげにも聞こえるその音色と動きの少ない踊りは彼らの神に捧げる神聖な儀式なのでしょうか?

徹夜の自信がない私ですが雰囲気だけでもと2日目の昨日村を訪問しました。この村はメーオーナイ村からさらに山を2kmほど登るリス族90家族が暮らす村です。到着すると早速村人の家に招かれ、リス族のお餅をご馳走になりました。家では家長が祈りを捧げています。ご婦人方は解体した豚の調理に大わらわです。昨日この村でも比較的裕福な家族数軒が屠殺したらしいのです。同行してくれたこの村の保育園の先生が写真をとってPCに入れたので見る?と言ってくれたのですが、丁重にお断りしました。「昨日来なくて本当に良かったー」。とは言っても普段から豚も牛も食べるのに矛盾と言えば矛盾ですね。



このリス族の村にも保育園があります。下からこの村へは乾季であれば絶好のハイキングコースになるでしょうが、雨季には道路がぬかるんで特に子どもの足では行き来が難しい場所になります。そこで保育園だけでもと施設が作られ、20数人のリス族の子ども達のために2人のタイ人の先生が通ってきています。

貧村ゆえに保護者からの保育料徴収が難しく、その運営は政府からの僅かな支援と寄付に頼らざるを得ません。そんな中バンコックの学生達が手狭な校舎の変わりにとタイル張りで清潔な建物をフィールドワークの一環として建ててくれたそうです。ただ、問題は玄関ドアをつけないままに帰ってしまったこと。そのせいで1年間もの間宝の持ち腐れ状態なのだそうです。

ドアのための5千バーツ(1万3千円弱)という金額は確かにこの村の保護者や先生には大金かもしれないけど、『あと、もう一歩』というところまでリーチをかけたままストップしてしまった学生達には欲求不満が残ったのではないの? 引率の先生や学生たちがいくばくかでも出し合えばよかったのではないの?


ということで偶然私に『上がり!』の順番が回って来たわけです。何だかええとこ取りをしたみたいだけど、とりあえずはこれで建物が完成ということで子ども達や先生には良いお年玉になったのでは?


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by karihaha | 2012-01-25 20:55 | ブログ | Comments(0)
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