先週たまたまNHK総合で、「あっこと僕らが生きた夏。前編」を見ました。 16歳の野球部マネージャーだった大崎あきこさんという少女が癌を宣告され、その後亡くなられたのですが、闘病中の彼女と野球部の仲間との絆が描かれていました。
これは実話をもとにされているそうで、泣いたり、頑張って!と声に出しながら見ました。4月21日には後編が放送されるようです。
今日、スアンドーク病院に行きました。連絡が取れなくなっている、あのHIV感染している子の1歳の誕生日のプレゼントを届けるためです。 彼女は来月4日で1歳になります。 担当医師の秘書の方によると来週には抗HIV薬を受け取りに来る予定とのことで、その時に渡してくださいとお願いしてきました。
母親の電話は通じない状態の中、最低限の親としての責任として命をつなぐ薬は取りにくるのでは、という望みを抱いてのことです。 連絡をして欲しいという私の気持ちも込めて。
小児内科に上がるエレベーターホールに、父親らしい人に押された車椅子に座っている、15歳ぐらいの少年がいました。 髪の毛がなく、そのせいでもあるのか、周囲の好奇に満ちた視線を集めているのにも反応しない、彫像のようなたたずまいの少年でした。
先週見たドラマが現実感を伴って胸にせまり、思わず目をそらして彼の乗ったエレベーターをやり過ごしました。 6階の小児病棟に着くと、彼の乗ったエレベーターがたまたま後から着き、同じ姿勢を保った彼が目の前を通り過ぎました。
微笑みかければ良かった。