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『器』

チェンダオにある保育園の新園舎建設は、寄付頼みとは言えども目に見える形で着々とすすんでいます。

先週は香港の学生たちがスタディーツアーの一環でトイレ用の建物に着手してくれたようです。でもたった四日間では完成までには至らず、次のグループの12月の訪問を待って工事は一時中断しています。

トイレが終わると、計画ではあと2棟のクラス用の建物を寄付してくれる団体・個人をまつことになります。まあ完成までにあと数年はかかるのではないのでしょうか。ヌット先生が力を入れているプロジェクトでもあり、彼女が私財を投げ打っているのをみるに見かねて、私もチョコチョコと細かい費用を分担していますが、基本的には『器』に関してはあまり手を出さないでおこうと思っています。 

第一の理由は金額の大きさ、そして第二の理由は『中身』のニーズに応えたいのです。衣食住であれば、まず衣・食そして教育を重点に置きたい。その最低のニーズさえ満たされていない、そんな子どもたちが大勢います。いま支援している奨学生や家族はその中のほんの一握りです。そして一旦支援した子どもや家族は、その約束に一区切りがつくまでは見守りたいと思っています。そのためには貴重な財源はプールしておく必要があります。


特に今回のトイレの建物は保育園としては桁違いに大きく、下手をするとクラス用の建物と同じくらいの大きさです。支援先の学校からは特に指定がなかったのを、保育園の先生が「トイレを」と希望したとか。普通はまずはクラス用を希望しませんか? そう言った意味でもこのようなプロジェクトには設備を立派にしたいという中に、『大人の都合』を感じ取ってしまうことがあります。

まあ私はどんな懇願にもめげず、当初の方針を貫くだけですが。
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by karihaha | 2013-10-27 17:39 | ブログ | Comments(0)
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