サンパトンからジョムトンへと回る。今日は友人が運転するオートバイでの移動なので、フットワークが軽い。
病棟にはセームの姿がなかった。これはいつものことなので別に驚きもしなかったが、看護師に尋ねて指差された幼児がセーム、とは最初は信じられなかった。 「一休さん…」 ベランダに置かれた簡易ベッドで眠っていたセームは頭をそられ、大きなガーゼを載せている。 手ぬぐいを頭に載せ入浴中の、一休さんみたい(ごめん!) 前から気になっていた頭部の膿瘍が悪化し、本格的治療が必要なためだった。 このような症状に苦しんでいる感染者の少年を一人知っている。 セームもそろそろ本格的にHIVの治療を始めなければいけないのかもしれない… 髪の毛がなくなった分、余計に彼の目鼻立ちが際立っている。 そんな彼を初めて見た友人の一言。 「彼は大人みたいな目をしているねー」 繊細で利発な子どもだとは思う。これから学校に行き成長するにつれ、自分自身の身の上のことも分かってくるだろう。 彼の痛みを受け止め、少しでも分かち合うことができる、そんな仲間や保護者のいる環境に置いてあげなければ、と再び思う。
by karihaha
| 2005-07-11 04:05
| ジョムトンヘ
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Comments(2)
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by
asian-life at 2005-07-11 12:35
写真で見る限りでは、かわいい普通の子ですね。なんと言っていいかわかりませんが、心身ともにあまり苦しませたくないですね。
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いまは天真爛漫すぎるぐらいのやんちゃ坊主ですが、HIV特有の症状がすでに認められます。そういった意味では、彼と病院で出会ったのは、何かの必然のような気がしてなりません。 ただ、あの落ち着きのなさはHIVとは全く関係ないはずなんですが…
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