絵日記ならぬ写真日記を載せた翌日の12月22日は恒例の、『メーサイ詣で』だった。
退屈な往復10時間の道中で頭を離れなかったのはやはり差し迫った状況のテンのこと。身動きの出来ない時間と環境に身を置いたとき、‘想い’はその束縛を逃れようとする。
昇華する‘想い’と、‘いま’を引きずりながら沈んでいく‘想い’。
テンの何度目かの突然の入院に対応を迫られている。その重いテーマからは逃れられない。
倫理・科学・命の価値。その本質は何かを理解できないまま、聞きかじりの知識ゆえにのたうち回る私の対極に、「テンは治るよね」と言い続けるおばがいる。
「テン、生きているほうがいいかい?」