「さあ! 出かけよう」と思っていた昼時、携帯の待ち受けを見るとワン切り常習犯のテンのおばから電話があったのを知った。毎度のことながらむかつく。
「なに、どうしたの」と出来るだけ不機嫌な声でコールバック。でもそんな私のはかない抵抗も意に介さなげに(絶対介していない)、「テンが変。来て欲しい」と訴える。 結局サンカンペーンのおば宅に行き先を変更した。家に着くと、おばの内職仲間に抱かれたテンは、片目を痙攣させながら泣いている。顔色も青い。 「どうしよう?」 「どうしようも何も、病院に連れて行くしかないでしょ!」 病院に行く車中、抱きしめながら、「ねんねんころり♪」と「迷子の迷子の子猫ちゃん♪」を歌い続ける。 いまのテンにはおばやおじ、そしてその家族の方がずっと恋しい人たちだろう。でも私の声、この2つの唄、そして抱きしめられたときの私の‘におい’は忘れていないはず。 落ち着いて欲しい、それ以上に「‘母さん’を思い出して!」という私の示威行為かも? S病院の小児科に着いたときには、痙攣も治まっていた。39度ある熱のため、ぐったりしていたが、今回は入院とまではいかなかった。それを知ったおばは、「この子はもー。お医者さんに会いたかっただけだったの」と上機嫌。私も同じく上機嫌。 それでは、とあらためてN県立病院に向かおうとする私におばが言った。 「テンの両親が3万バーツ(9万円)渡すから、テンを返してと言っても絶対渡さない」 風来坊の父親がまたチェンマイに戻ってきたというのを聞いたばかりだったので、「そんなこと言ってるの?」と聞くと、 「いや、例えばの話」 3万バーツ? どこからそんな数字が出てきたのやら。まあタイ人にとっては大金ではあるけどね。 いずれにしろ両親がそんなことを言う可能性は絶対にないけど、『おばのその心がけや良し!』
by karihaha
| 2006-02-21 13:26
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