秘密じゃなかった?

「サンカンペン子どもの家」綱引き大会1位 ↓
c0071527_1485213.jpg タイで3月初旬と言えば暦の上では初夏なのだが、強い日差しが照りつけて夏本番を感じさせる日々が続く今日この頃。土曜日の今日はVホームと同じ敷地内にある「少年の家」で運動会があった。「少年の家」はVホームと同じく国立児童養護施設で、6才以上の少年たちが暮らしている。

 この運動会には「サンカンペン子どもの家」の子どもたちも招かれて競技すると案内をもらっていた。久しぶりに子どもたちに会いたい。 そしてもう一つある意図があって行ってみようと思いたった。

 敷地に入るやいなや、顔見知りの「少年の家」の職員とバッタリ。「そうそう、あんたに会いたかったんよ」と内心その偶然に幸先の良いスタートを感じる。

 すると彼女も「丁度会いたかったところだった。事務所の中で話しをしよう」と持ちかける。


 2人の話題の主はセーム。彼は去年の5月、私に‘発見’されて以来、人生が大きく変った。それまで住んでいた盲人と離れVホームへ。名前や戸籍がなかったのが命名され、誕生日も1月1日生まれと登録された(タイ人には1月1日生まれが多い、要するに生年月日不詳ということ)。そしてビルマ人と思われていた彼がタイ人として生まれ変った。おまけにHIV感染児という厄介なことも分かった。

 「彼を何とかVホームから出したい」、その思いはずっと持ち続けている。今年の2月初旬、その件で前述の職員に相談をもちかけた。彼女とはN県立病院で何度も出会い、話をするようになった。「少年の家」の子どもの体調が悪くなると、彼女が付き添ってくる。そして入院という事態になると私が面倒を看る。そういう関係だった。

 相談というのは、セームがこの5月から小学校に上がると、「少年の家」に来るので、その時点で何とかAホームやBホーム、あるいは里親に出して貰えないかということだった。 

 「少年の家」の子になれば、VホームのM女史の‘呪縛’は影響を失う。「少年の家」のマネージャーは話の分かる‘普通’の人だと聞いている。「少年の家」で小学校登録をするのではなく、新しい環境で小学校に行かせたかった。

 2月の話し合いでは、3月ぐらいにもう一度来て、マネージャーと話してみたらはと勧められた。それが今日の運動会に来たもう一つの意図だった。正式に顔合わせをする前に挨拶をしておこうかと思ったのだったのだったが…。


 事務室で職員が言った言葉は、またもやガッカリさせられるものだった。「セームはまだ小さいのであと一年Vホームにいる」という彼女。このことはVホームの職員に確認して分かったという。「うちに来たら、Mが望んでいることも全然問題ないんだけどね」とガッカリにさらに追い討ちをかけるような言葉が続く。

 私の希望に反して、受け入れ先がなく万一セームが「少年の家」でずっと過ごすようなことになっても、自由に出入りできるその場所なら、毎日でも会いに来られると思っていたのに…。 

 いま思うと私の勘違いだったのか? 彼は今年6才とばかり思っていた。推定年齢で記された出生証明書には2001年生まれと書かれていたのか? いずれにしろセームはあと一年間もVホームにいることになる。私も同じ期間こそこそとVホームに潜入を続けなければならない。
 

 それにしても2月の時点で、「この件は秘密に」と頼んでいたのが、その2週間後には職員と親しいVホームの保母さんに、「M、セームを出したいんだって」とあっけらかんと言われ、今日は今日で、「Vホームの職員に相談したら…」という始末。用心には用心をと、このブログにさえ書かないでいた私の苦労が丸っきり分かっていない。

 「秘密って言葉の意味が分かってる(怒)!?」

 このことがM女史の耳に入ったら、再び彼女の『天敵』という烙印が押されるのは目に見えている。その結果またどんな策略を弄してくるか分からない。いや、来年の5月と言えば、皆が首を長くして待っているM女史の定年退職の直前だから、もう興味を失っているか?


 その同じ職員から気になる話を聞いた。セームの具合が悪いと言う。先週日曜日からだからもう一週間になる。明日はまた‘潜入’してこねば。
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by karihaha | 2006-03-05 01:52 | ブログ | Comments(0)
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