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潜入

潜入_c0071527_23511554.jpg Vホームへの潜入は、事務所が閉まっている週末。それも出来るだけ夕刻にしている。

 日中であれば土・日といえども、見学者がいる可能性がある。「その見学者がVIPの場合のアテンドは?」。言わずとしれた、偶然でも会いたくないM女史。

 と言うわけで行って来ましたきのうの日曜日。着いたのは午後4時半。週末の2日のうち、必ず1日は行くメーテンの知人の施設に寄った帰りに。


 私に気がついた子どもたちが駆け寄ってくるが、お菓子の袋を持っていないのを確認すると(?)、あっさりと散っていった(サビシー)。

 「病気の子どもの家」に行こうとすると、子どもを庭で遊ばせていた保母が、セームはいつもの家にいるよと教えてくれた。「ではそれほど重症ではないんだ」と少し安心しながらドアをあける。するとセームが首を少し横に傾けるいつも走り方をしながら飛びついてきた。

 ひざに乗ったり、抱っことせがんだり。でもいいんだ、今日は思いっきり甘えさせてあげる。いつもの、‘みんなのかあさん’とはチョッとちがうぞ。

 身体はまだ微熱がある。でも子どもの身体は正直。起きていられるということは、いつも走り回っていたい子どもの精神に身体がついていっているということ。いやそれ以外に養護施設の子どもたちの場合は、寂しさという一番やっかりなものを避けるために、事故防衛本能のスイッチが身体に埋め込まれているのかもしれないが…。

 帰り道、「少年の家」の子どもたちが夕食を終えて帰ってくるのに出くわした。 土曜日には顔を見なかったHIV感染児の少年の一人が、「M!」 と声をかけてくれた。 感染している少年達6人は『特別室』で暮らしている。 彼らや「感染者少女の家」でくらす女の子たち以外にもHIV感染児がいるが、その子たちは男女とも里親や、NGOの保護のもとで暮らしている。

 去年小学校に上がるのがきっかけで「少年の家」に行った、一番おちびさんの顔が見えないのでお兄ちゃんたちに消息を聞いた。すると、つい最近Aホームに行ったと教えてくれた。良かった!

 セームも来年こそは行けますように。それまでは‘かあさん’も心臓に悪いこの潜入を頑張るからね。
by karihaha | 2006-03-07 00:10 | ブログ | Comments(0)
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