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チョッと休憩(2) 総選挙そして民族大移動

 明日は恒例のメーサイ詣でということで、午前中バスターミナルへ切符を予約に行った。今日はフラワーフェスティバルの初日ということもあり、車は大渋滞。やっとの思いで着くと、そこもビックリするほど大勢の人で溢れかえっていた。

 思い当たることがあった。明日は4年に1度の下院議員500人を選出する総選挙だ。タイの国会も2院制だが、日本の参議院にあたる上院議員は有権者の直接選挙ではなく、国王が任命されるとのことだ。

 30バーツ保険制度の欄にも書いたが、タイは基本的に戸籍本位で、例えば運転免許の試験にも、わざわざ本籍がある市町村の最寄りの試験場へ行かねばならない。選挙もこの例に洩れない。現在居住している場所で投票する場合は、あらかじめ申請書を提出せねばならないらしい。今日は土曜日、明日の選挙に備え里帰りをするというわけだ。

 切符を買うため長い列で順番を待つ間つくづく考えた。「この投票権行使にかける情熱は一体なんだろうと」。‘おらが議員をおらが手で!’そのためには往復1,000kmも厭わない。民主主義の鏡である。しかしタイの政治家には汚職がらみの話しがあとをたたない。選考はあまり上手く行っているとも思えないのだけど。

 病院でタイ人に聞いてその辺の事情が少し納得できたような気がした。投票を棄権すると、しかるべき罰則があるという。僅かな福祉のお金の打ち切りなどはその一つである。

 ちなみにオーストラリアでは選挙は国民の義務で、棄権すると200ドルの罰金に処せられるという。同じ民主主義でもこと選挙権に関しては国によって随分と違う。ちなみに私は海外に身を置くことが多く、選挙権を行使する機会があまりないので、その是非を問う資格はない。

 昨日いつもビールを買う店の叔母さんが「明日からの2日分も買っておきなさいよ」と言った。タイでは選挙前日の夕方から、当日の深夜までアルコール販売は禁止である。この法的規制は飲食店も例に洩れない。

 もし違反すると罰金等の処分がある。前日から体調を整えて、すっきりした頭で選挙に臨みなさいということだろう。しかし、自宅で飲むのまでは規制出来ないので、それほど意味がないのでは?とも思えるのだが。

 「選挙権のない私は、いいでしょ?」と、パスポートをひけらかしてもはじまりそうもないので、お言葉に従って少し多い目に買い込んだ。
by karihaha | 2005-03-04 20:44 | ブログ | Comments(0)
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