2005年 10月 23日 ( 1 )

小児病棟から(138) 我が家化

 午前中は急ぎの翻訳を、ササッとすませ、ふと気が付くと、「私って身体の調子悪い?」と初めて気が付いた。

 外へ出て歩いていると、何だか頭がフラフラする感じがする。日差しのせいもあるのかな? それだったら病院はどうしようかとチラッと思ったが、そういうときに私が取る行動は、ほぼ100%、『予定完遂』。引き返して大事をとって寝るなどという、奥ゆかしい精神構造には出来ていない。寅年生まれ、血液型B型の悲しい習性か?

 
 病棟では、ここ3週間以上、職場(?)を共有する、Vホームの保母さんが、丁度子どもにチェットトゥア(身体を拭く)をしているところだった。いつもの、『Vホーム式入浴術』を駆使して。

 やり方は不満だが、体調が悪いときには、それでも心強い味方。特に今日の保母さんは、並み居る、『私、生活に疲れてます』族の中では貴重な、『笑顔も大事』組の一人。

 今日はAホームの友人Kも付き添いに来ており、久しぶりの再会に話がはずむ。彼女は自身もHIVに感染しているが、その性格の明るさは天下一品で、この雨季の洪水に3度とも被害にあったことに話が触れても、「まあ、あと片付けがちょっと疲れたけどね」で話が終わってしまう。


 夕刻近く、さすがに身体を起こしているのが、つらくなり、ビクタージュニアのベッドにもぐりこんだ。ついでにスキンシップとばかりに、仰向けの胸の上に彼女を抱き上げ、添い寝をしていると、看護師たちが物珍しげに口々に声をかけていく。

 「ジュニア、メー(母さん)と一緒にねんねでいいね」

 「今夜は泊まっていくんでしょ?」

 「深夜勤で戻ってくるから、またそのときにね」

 VホームやAホームのように、プロの付き添いの保母さんだと、こうはいかない。昼間子どものベッドに同衾するのは禁じられている。

 
 そういった意味では、ボランティアの気安さとともに、病気を押してまで来ても、身体を休められるこの病棟は、だんだん、『我が家化』しているなー、と思うことしきり。
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by karihaha | 2005-10-23 01:52 | 小児病棟から | Comments(0)